未経験からインフラエンジニアになるには?学習・転職ロードマップを公開

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未経験からインフラエンジニアになるには
インフラエンジニア未経験者

インフラエンジニアへの転職に興味あるけど、自分は未経験だからやっぱり難しいのかな…

2024年現在、未経験からインフラエンジニアへの転職は十分可能です。実際、IT企業の約70%は「未経験のインフラエンジニアを採用済又は採用を検討中」と回答しています。

IT企業全体のうち、41.6%が未経験ITエンジニアを採用済、29.8%が未経験エンジニアの採用を検討中(2023年11月の調査)

ただし、チャンスがあるからといって、何の準備や対策も無しに未経験からインフラエンジニアになれる訳ではありません。なぜならば、企業側は「今は未経験でもインフラエンジニアとして活躍してくれそうな人」に対して内定を出すからです。

「今は未経験でもインフラエンジニアとして活躍してくれそうな人」と思われなければ、絶対にインフラエンジニアには転職できません。企業にとって内定を出すメリットがないからです。

この記事では、未経験から実際にインフラエンジニアとして転職できた体験談をもとに、内定をもらい以後インフラエンジニアとして活躍してくための具体的な手順やポイントを解説しています。

この記事を読めば、未経験からインフラエンジニアに転職して以後高い年収と安定した生活を手に入れる具体的なノウハウを手に入れ、インフラエンジニアとして就職できる確率が高まります。

目次

未経験からインフラエンジニアに転職した経緯

インフラエンジニアになる前、私は農業をしていました。農業と言っても、個人事業主として農家をしていた訳ではなく、農業を法人で営んでいる企業で1サラリーマンとして農業を行っていました。

結婚を機に東京へ移り住むことになり、インフラエンジニアに転職しました。IT業界を志した理由は以下の2つです。

  • 手に職をつけたい
  • 将来的にリモートを主体として仕事をしていきたい

東京へ移り住んだとはいえ、東京に永遠に住みたいとは思っていません。最終的には、地方に家を建てたり、海外で暮らしたり、暮らしの選択肢を狭めることなく世界中で仕事ができるIT業界を志望しました。

業界の中で、エンジニア、さらにはインフラエンジニアを志望した理由は以下の2つです。

未経験でも受け入れてくれる可能性が高い

IT業界は圧倒的に経験者を欲しているのが実状です。経験者が1分で完了させられる仕事を未経験者は1か月かかってしまうことがあります。

業界に身を置いている今、そのような事が往々にして起こる業界だと実感しています。

そのIT業界の中でもインフラエンジニアは、未経験採用率が高い職種です。

未経験からIT業界に転職するならインフラエンジニアを目指すのが妥当と判断しました。

ネットワークの分野にかっこよさを感じたから

小さなネットワークから世界を股にかけるネットワークまで、技術1つで実現させられるネットワークエンジニアに憧れています。

なぜIT業界へ転職できたのか振り返ると

私がIT企業から内定を獲得するために取り組んだことは、まず勉強でした。気持ちだけでこの業界を目指し始めた身として、兎にも角にもITの知識を学ぶことがまず第一だと考えました。

ただし今思えば、未経験者を採用するにあたってITの知識はさほど重要ではないと感じています。

もちろんあるに越したことはありませんが、これまで仕事をしてきた業界での学習経験や過去の業務実績をいかに上手に伝えられるかの方が重要です。

私自身もこれまでに取り組んできた勉強や、組織での業務経験をしっかり伝えたことで、IT企業へ就職できたと感じています。

未経験からインフラエンジニアになるには?転職するロードマップ

実際に未経験からインフラエンジニアに転職するために取り組んだ手順を以下解説します。

手順①業界分析

IT業界を志すにあたって、この業界が未経験者を募集しているのかを調査しました。

ITエンジニアを大きく分けると、開発系のシステムエンジニアと基盤系のインフラエンジニアに分かれます。

開発系のシステムエンジニアは未経験者の募集がとても少なく、あったとしてもかなりのポテンシャルを求められます。

一方でインフラエンジニアは未経験者を広く募集しており、IT業界への第一歩として入りやすくなっています。

手順②自己分析

自分はIT業界そしてインフラエンジニアを本当に目指したいのか、業界分析をした上で再度考える必要があります。

業界を知り、自分の過去の経験や未来への思いも踏まえて、インフラエンジニアが自分に適しているかを考えます。それでも目指したいと思えるのなら、迷いなく企業を探すことができるはずです。

手順③企業分析

エンジニアの正社員雇用には2パターン存在します。

一般的な会社員のように1企業のシステム部門の1員として採用されるパターン。

もう1つは、SESといういわゆる正社員型の派遣というパターンです。SESは、エンジニアを抱える1つの会社が他の会社へプロジェクトベースでエンジニアを派遣するという業態です。

一般的にSES企業の方が未経験者は入社しやすいです。

手順④面接対策

IT業界で働く人たちは非常に合理的で論理的な人が多く、複雑で回りくどい説明を嫌います。

面接をするにあたって大切なのは、いかに簡潔に分かりやすく具体的に述べられるかです。

正直なところ、この伝える能力を磨いて面接対策すれば採用を勝ち取れます。

⑤事前学習

未経験採用といえども、完全に知識ゼロの状態で入社するのは望ましくありません。

インフラエンジニアとして採用をいただけたのであれば、ネットワークまわりの知識や、サーバーまわりの基本的な知識をおさえておく必要があります。

私の経験上、未経験者向けの教育期間中にIT用語解説のような時間は含まれていませんでした。

言葉の意味が分からない状態で教育を受けてしまうと、十分に知識を深められません。入社前に最低限の学習をしておいて良かったと振り返ります。

未経験からインフラエンジニアに転職するための志望動機

私の志望動機は「手に職をつけたい」でした。

食いっぱぐれることの少ない業界で、間違いのない技術を身に着けたいと思ったのが大きな理由です。

ITの基盤となるのはサーバーとネットワークです。それを扱うインフラエンジニアは業界の中でも安定して求められる職種だと思い志望しました。

未経験からインフラエンジニアに転職するための志望動機の例文

以下、実際に私が転職活動をした際に伝えた志望動機を紹介します。

IT業界は圧倒的な成長産業であり、社会からとても大きな需要があると思います。
私は社会から求められる存在になりたいです。元々農業を選択した理由の1つもそこにあります。

IT業界は需要に対し、担い手が足りていない現状が叫ばれており、社会から求められている分野だと感じております。社会への貢献度が高い仕事をしたいという思いが私にとって仕事選びの軸です。

その中でもITの根幹を支えるインフラエンジニアはより需要の高い分野だと感じています。よりクリティカルな分野でこれからの社会に貢献していきたいと思い志望しました。

未経験からインフラエンジニアに転職するための自己PR・ポートフォリオ

前職が農業ということもあり、具体的な業務内容においてIT企業で活かせるような専門的な経験はありませんでした。

ただ、その中でも汎用的に読み替えられる業務を抽出し、自己PRとしていきました。

以下、実際に私が自己PRした一例を紹介します。

マニュアル作成による業務効率化

事業拡大により新規の従業員が増えているため、作業を直接教える前に文字や画像を用いたマニュアルを用意し新入社員の技術習得をよりスムーズにできるよう改善しました。

圃場マップの作成

全体の作業進捗をより具体的に把握できるように圃場ごとのマップを Excel を用いて作成しました。Excelで作成したことにより、圃場ごとに座標を作ることもでき、病害虫の場所を共有する際にも活用できています。

農薬散布技術の習得

正社員の中で唯一、動力噴霧器による農薬散布を任せてもらえています。事業拡大が進んでいく中、属人化してしまっている作業を受け継ぎ、効率よく仕事をしていくため、常に機会があれば技術を教えてもらったり、見て盗めるよう努めてきたことで任せてもらえました。病害虫の防除という農作物の栽培にとって最も重要な仕事を任せていただいているという責任を感じ、日々取り組んでいます。

技能実習生やパート従業員のマネジメント

業務全体のスケジュール作成は社長が行い、そのスケジュールを進行させていくのが私の仕事でした。約20 名ほどいる技能実習生やパート従業員の作業スケジュールを作成し、仕事が滞ったり遅れの出ないように行動を指示していきました。また、従業員間の人間関係などの問題などにも対応していました。

全体を通して

農業は、災害・気候変動などのトラブルだらけですが、一年を通しての作業がある程度定まっているため、常に先を見越した動きと、小さな変化への気づきを求められます。

考えることを怠らず、業務効率化を意識し、理由を明確にした行動をできるよう心掛けながら仕事に取り組んできました。

農業界で約 3 年の経験を積んできました。生き物を扱い、天候などの自然を相手に仕事をしていくため、スケジュール通りに進むことが少なく、臨機応変な対応力を身に着けられたと思っております。毎日変化する植物の機微を見逃すことのないよう、集中力も養われてきたと感じています。

未経験からインフラエンジニアに転職するために有利な資格

私は転職の際に資格は持っていませんでした。ただ、資格を持っていないことで転職に不利に働くことはありませんでした。未経験採用の企業であれば、応募者はほとんど皆似たような境遇であるため、資格を持っていなくても不安に思うことはありません。

もし余裕があるなら、ITパスポートは未経験者でも比較的に取りやすく、基本的な知識を広くおさえることができるため、取得することをおすすめします。

未経験からインフラエンジニアになるための・なった後の勉強・学習ロードマップ

前職を退職後、スライドするように即入社したため、入社と同時に勉強を開始して以下の資格を取得しました。

ITパスポート入社後2週間
LPIC level1入社1カ月後
CCNA入社2か月後

上記の資格を取得したことである程度のインフラ基盤について理解できるようになりました。

その半年後、AWS CLF、AWS SAA を取得しました。クラウドサービスは、様々なサービスがありますが、前述のLPICやCCNAの知識があれば、問題なく理解していけます。

オンプレミス環境、クラウド環境、どちらもおさえることができれば、現時点のIT基盤はほとんど理解できます。

未経験からインフラエンジニアになるときつい?

私の場合、運用保守の現場からキャリアがスタートしました。その現場は24時間365日稼働しているシステムのため、夜勤ありのシフト勤務でした。

業務を覚えることと勤務になれること、当初は2重のきつさがありました。

勤務条件は人それぞれだと思いますが、未経験からインフラエンジニアになる場合、運用保守の現場からスタートすることが多いです。

その中でも1年中稼働しているシステムの運用保守に携わることになった場合は、少し覚悟が必要かもしれません。

未経験からインフラエンジニアになった際の年収

私はSESの会社に属しているので、その性質上あまり年収は高くありません。

未経験でインフラエンジニアへ転職する場合、転職によって年収が上がることはありません。そして年収は大卒よりもやや多い程度です。

ただし、エンジニアの世界はその人の頑張りや技術力に比例して年収を上げていける世界です。

まとめ

以上、未経験からインフラエンジニアに転職するためのロードマップについて解説しました。改めてまとめると以下の通りです。

未経験からインフラエンジニアになるには?転職するロードマップ①業界分析
②自己分析
③企業分析
④面接対策
⑤事前学習
未経験からインフラエンジニアに転職するための志望動機以下を考慮して作成する。
・学習意欲をアピール
・キャリアプランを明確にする
・働き方の希望は入れない
・その企業でないといけない理由を入れる
未経験からインフラエンジニアに転職するための自己PR・ポートフォリオIT企業で活かせるような専門的な経験はなくてもOK。
過去の経験の中から、汎用的に読み替えられる業務を抽出し、自己PRする。
未経験からインフラエンジニアに転職するために有利な資格ITパスポート
LPIC level1
CCNA
未経験からインフラエンジニアになるときつい?夜勤ありのシフト勤務になる場合は覚悟が必要
未経験からインフラエンジニアになった際の年収未経験から転職の場合、内定時の年収は高くはない。
転職後、スキルを上げていくことで年収が上がる。
未経験からインフラエンジニアになるには?転職するロードマップ①業界分析
②自己分析
③企業分析
④面接対策
⑤事前学習
未経験からインフラエンジニアに転職するための志望動機以下を考慮して作成する。
・学習意欲をアピール
・キャリアプランを明確にする
・働き方の希望は入れない
・その企業でないといけない理由を入れる
未経験からインフラエンジニアに転職するための自己PR・ポートフォリオIT企業で活かせるような専門的な経験はなくてもOK。
過去の経験の中から、汎用的に読み替えられる業務を抽出し、自己PRする。
未経験からインフラエンジニアに転職するために有利な資格ITパスポート
LPIC level1
CCNA
未経験からインフラエンジニアになるときつい?夜勤ありのシフト勤務になる場合は覚悟が必要
未経験からインフラエンジニアになった際の年収未経験から転職の場合、内定時の年収は高くはない。
転職後、スキルを上げていくことで年収が上がる。

未経験からインフラエンジニアへの転職に興味がある人は参考にしてください。

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