ITエンジニアへの転職に興味あるけど、自分は未経験だからやっぱり難しいのかな…
2024年現在、未経験からITエンジニアへの転職は十分可能です。実際、IT企業の約70%は「未経験のITエンジニアを採用済又は採用を検討中」と回答しています。
ただし、チャンスがあるからといって、何の準備や対策も無しに未経験からITエンジニアになれる訳ではありません。なぜならば、企業側は「今は未経験でもITエンジニアとして活躍してくれそうな人」に対して内定を出すからです。
「今は未経験でもITエンジニアとして活躍してくれそうな人」と思われなければ、絶対にITエンジニアには転職できません。企業にとって内定を出すメリットがないからです。
この記事では、未経験から実際にITエンジニアとして転職できた体験談をもとに、内定をもらい以後ITエンジニアとして活躍してくための具体的な手順やポイントを解説しています。
この記事を読めば、未経験からITエンジニアに転職して以後高い年収と安定した生活を手に入れる具体的なノウハウを手に入れ、ITエンジニアとして就職できる確率が高まります。
未経験からITエンジニアになるには
私はもともと人材派遣会社の営業として働いていました。就職して2年目、コロナが発生し会社に大きな打撃がありました。
実際に、コロナの影響で派遣社員が30名以上契約終了となっています。
ただ、いきなりエンジニアになるのは不安があったので、まずエンジニアについて調べ、自分に向いているか判断しました。
エンジニアは自分に向いていると分かったので、とりあえず転職エージェントに登録し、10社程の求人に応募しましたが、結果は全敗です。
その結果を受け、エンジニアになるにはプログラミング学習、転職準備が必要だと思い、徹底的な準備を行いました。
以下、私がITエンジニアに転職するまでの具体的な流れを紹介します。
①ITエンジニアについて徹底的に調べる
私は、まず「エンジニア」という職業について徹底的に調べました。なぜなら、未経験からエンジニアに転職することに対して多くの不安があったからです。
例えば、
- そもそも自分はエンジニアに向いているのか?
- 本当にエンジニアは将来性が高いのか?
- 未経験からエンジニアになってやって行けるのか?
などの不安を感じていました。
その結果、エンジニアの将来性の高さや、自分はエンジニアに向いていると感じられたため転職を決意したのです。
「エンジニア転職は何となく不安…」と感じている人は、まずその不安を解消してください。
筆者がエンジニアは自分に向いていると感じた理由
エンジニアについて徹底的に調べた結果、以下を理由にエンジニアは自分に向いていると感じました。
- プログラミングが楽しいと感じたため
- システムを完成させた際に達成感があったため
- 1人での作業が好きなため
特に、学習のときからプログラミングが楽しく、時間を忘れるほど熱中して課題に取り組んでいました。
「どうやればシステムが作れるか」「このプログラムを組み合わせればできるかも」とさまざまなことを考え取り組んでいます。そんな時間が非常に楽しく、私はエンジニアに向いていると感じました。
②プログラミングを学ぶ
次に、エンジニア転職には最低限のプログラミング知識が必要だと思い、プログラミングを学びました。
独学でのプログラミング学習では挫折すると考え、教室で講師から直接プログラミングを教えてもらえるプログラミングスクールの利用を選びました。
プログラミングスクールでは、半年間でプログラミングを学べるコースで学習をしました。また、独学でPythonの資格の取得もしました。
未経験からエンジニアに転職するなら、プログラミング学習は必須です。
③自分が就職したい企業を見つける
プログラミング学習を終えたら、企業情報を集め「自分の就職したい企業」を見つけましょう。
私の場合は、以下3つのポイントを軸に企業を探しました。
- 自分のやりたいWebアプリの開発ができる
- プログラミングスキルが身につけられる
- ホワイト企業
「絶対に自分の希望を叶えるたい」と思い、3社以上の転職エージェントに登録して300件以上の求人を見ました。
300件の求人の中でも自分の条件とマッチする企業は10社程で、非常に苦労しました。求人探しは大変な作業ですが、妥協せずやり切ると就職してからが楽しくなります。
④履歴書・職務経歴書を作りこむ
転職活動の準備として履歴書・職務経歴書を丁寧に作りました。
履歴書・職務経歴書を雑に作ると書類選考に通らず、面接のチャンスすら貰えません。
実際に私の場合は、何回も何回も書き直しをして、40時間以上をかけて履歴書・職務経歴書を作りました。それでも10社応募し、書類選考に通ったのは5社だけです。
プログラミングスクールで一緒に学んだ仲間は、時間をかけず履歴書・職務経歴書を作ったため、20社以上書類選考で落ちています。
未経験からエンジニアへの転職は簡単ではありません。
もちろん、とにかく人手が欲しいブラック企業なら簡単に就職できますが、技術も身に付かずしんどいだけです。
第一志望から内定を貰うためにも準備は徹底的にしてください。
⑤自信がつくまで面接練習する
最後に、繰り返し面接練習を行いました。
私は面接が苦手です。そのため、自信が付くまで何でも練習しました。
プログラミングスクールの講師や転職エージェントと合わせて5回以上は練習をしています。
それでも不安が解消できず、面接がある日は2時間前に企業近くのカフェに入り、壁に向かって面接練習をしていました。
徹底的に面接を練習し、自信をもって臨みしましょう。
未経験からITエンジニアに転職するための志望動機
私は、志望動機を書く際に「応募する企業が求める内容」を意識しました。
以下の例文は実際に私が企業へ応募した際の志望動機です。
未経験からITエンジニアに転職できた志望動機の例文
私は貴社の「OJTの充実」、「キャリアアップできる環境」の2点に魅力を感じ、貴社の一員として成長し、後輩を育てるリーダーになりたいと思い応募いたしました。
OJTの充実
説明会で多くの人が「人に教える先輩を目標としている」と伺いました。このお話を聞き、現場で成長できる環境が非常に整っていると感じました。また、私自身、前職ではスタッフ研修を担当することもあり、研修をしたスタッフが活躍すると非常に大きな達成感があります。自身も成長し、後輩を育てるリーダーとなれる環境に魅力を感じました。
キャリアアップできる環境
説明会で具体的に見せて頂いた方は1年目Java、2、3年目Cなどいくつか言語を経験していました。貴社は年に2回キャリアアップの面談があり、そこで話した希望が反映されていると感じています。このようなキャリアアップできる環境である点に魅力を感じました。
私は前職での考え、学びながら成長した経験を活かし成長し続け、積極的に業務に取り組むことで貴社に貢献したいと考えております。何卒よろしくお願いいたします。
未経験からITエンジニアに転職できた志望動機の解説
応募した企業が「成長し、リーダーとなる人材」を求めていたため「後輩を育てるリーダーになりたい」を志望動機としました。
さらに「OJTの充実」、「キャリアアップできる環境」の部分を魅力とし、入社してから成長してリーダーになる意欲を伝えました。
未経験からITエンジニアに転職するための自己PR
自己PRを書く際には「エンジニアになっても活躍するイメージを持たせること」を意識しています。
実際に私は、自己PRで前職の経験で数字で示せる実績を記載し「試行錯誤ができる」という強みとしました。
以下が私が転職活動で利用した自己PRです。
未経験からITエンジニアに転職できた自己PRの例文
私の強みは「試行錯誤」のできる点です。
この強みを発揮し、私は前職の人材派遣会社でイベント目標を達成しました。
私は、業務のリーダーとしてクレジットカード獲得業務の運営を行いました。
これは約半年間、毎週土日に獲得を行う、長期のイベントです。
カードの獲得はスタッフが行い、私は研修や現場OJT等を行いました。イベント初月の目標達成率は、約70%と厳しい結果となりました。
そこで目標達成のため私は、スタッフのトークを確認し、何が決め手となり獲得に至ったかを分析します。その分析から獲得トークを見直し、獲得のためのPOPを改善しました。
分析と改善を毎週のように積み重ねた結果、目標達成率が約110%となりました。私は常に試行錯誤をして業務を遂行し、貴社に貢献したいと思います。
未経験からITエンジニアに転職するために資格は必要?
未経験からエンジニアになるために資格は必須ではありません。しかし、資格を取得すると転職が有利に進みます。
なぜなら、資格を持っていることによりプログラミングの基礎知識や、学習をした実績を具体的に示せるからです。
具体的な成果を示すと「今は未経験でもITエンジニアとして活躍してくれそうな人」という印象を企業に持たせられます。
例えば、私はPythonに興味があったため、Pythonの資格「Python 3 エンジニア認定基礎試験」を約40時間ほど学習し、取得しました。
エンジニア転職に必ずしも資格が必要ではありませんが、可能であれば取得すべきです。
未経験からITエンジニアになるための・なった後の勉強法
エンジニアになる前は、主にオンライン講座のProgateで学習をしました。スライド学習、確認問題の順で学べるProgateは使いやすく、よく利用していました。
まずは無料ではじめられるため「とりあえずプログラミングを学んでみたい」という人にProgateはおすすめです。
ProgateのPythonのレッスンを1周した後、資格の学習に移りました。資格は基本的に本で学習し、試験2週間前からは模擬テストを繰り返し解きました。
エンジニアになった後は主にUdemyでオンライン講座を購入し、学習しています。
- 実務で使うプログラミング言語が学べる講座
- 自分が何となく興味のあるAWSの講座
- 会社から推奨されている講座
など、様々な講座を購入し学んでいます。
未経験からITエンジニアになるときつい?
正直、きつい部分もあります。特に知識の少ない最初の3ヵ月は、右も左も分からず苦労しました。私が実際にきついと感じた内容は以下です。
- 5時間以上調べても何も分からない
- 進捗が遅いため残業になる
- 頑張って書いたコードがすべて書き直しになる
しかし、きついと感じる以上にやりがいや、楽しさもあります。例えば、システムを作り上げた達成感や、テレワークで自分のペースで働けるなどです。
約2年半エンジニアとして働き、きついと感じた時間:やりがいや楽しさを感じた時間は3:7くらいで、圧倒的にやりがいや楽しさが多くあります。
きつい瞬間もありますが、それ以上にエンジニアは魅力的な仕事です。
未経験からITエンジニアになった際の年収
私は未経験でエンジニアに転職し、年収が若干下がりました。前職の年収は約320万円で、エンジニアになった際の年収は約300万円です。
私が転職した際に調べた感じでは、未経験からのエンジニア転職の場合、年収は240万円〜360万円程が相場です。
正直、未経験からエンジニアへの転職直後に年収400万円以上を目指すのは難しいでしょう。
しかし、2〜3年でスキルを身につけ、フリーランスになれば年収アップが簡単にできます。
実際に私も今のスキルでフリーランスになれば、年収700万円くらいは余裕とエージェントから言われています。
エンジニアになっていなければ、年収700万円を目指すのは夢のまた夢でした。
まとめ
以上、未経験からITエンジニアに転職する具体的な手法を解説しました。改めてまとめると以下の通りです。
未経験からITエンジニアになるには | ①ITエンジニアについて徹底的に調べる ②プログラミングを学ぶ ③自分が就職したい企業を見つける ④履歴書・職務経歴書を作りこむ ⑤自信がつくまで面接練習する |
未経験からITエンジニアに転職するための志望動機 | 「応募する企業が求める内容」に合わせて作成する。 |
未経験からITエンジニアに転職するための自己PR | 「ITエンジニアになっても活躍するイメージを持たせること」を意識して作成する。 |
未経験からITエンジニアに転職するために資格は必要? | 必須ではないが、資格があれば転職できる可能性が高まる。 実際に資格を取得した結果、面接官からの飯能は良かった。 |
未経験からITエンジニアになるときつい? | 楽ではない。 割合は、きついと感じた時間30%、やりがいや楽しさを感じた時間70% |
未経験からITエンジニアになった際の年収 | 未経験からエンジニアへの転職直後に年収400万円以上を目指すのは難しい。 しかし転職後にスキルを身につければ、年収700万円くらいは余裕。 |
未経験からITエンジニアになるには | ①ITエンジニアについて徹底的に調べる ②プログラミングを学ぶ ③自分が就職したい企業を見つける ④履歴書・職務経歴書を作りこむ ⑤自信がつくまで面接練習する |
未経験からITエンジニアに転職するための志望動機 | 「応募する企業が求める内容」に合わせて作成する。 |
未経験からITエンジニアに転職するための自己PR | 「ITエンジニアになっても活躍するイメージを持たせること」を意識して作成する。 |
未経験からITエンジニアに転職するために資格は必要? | 必須ではないが、資格があれば転職できる可能性が高まる。 実際に資格を取得した結果、面接官からの飯能は良かった。 |
未経験からITエンジニアになるときつい? | 楽ではない。 割合は、きついと感じた時間30%、やりがいや楽しさを感じた時間70% |
未経験からITエンジニアになった際の年収 | 未経験からエンジニアへの転職直後に年収400万円以上を目指すのは難しい。 しかし転職後にスキルを身につければ、年収700万円くらいは余裕。 |
未経験からITエンジニアへの転職を検討している人は参考にしてください。
役割、仕事内容、年収、適性などITエンジニアに関する全般については以下の記事で解説しています。
IT業界への転職を考えている社会人の方は、以下の記事も参考にしてください。
参考:IT業界に転職を考えている社会人の方へ ~おすすめ資格・スキル5選~