ITエンジニアに興味あるけど、自分に適性があるのかわからない…
もしも適性があるならITエンジニアへのキャリアチェンジに挑戦したいけど…
年収の高さや安定性を理由に、異業種からITエンジニアへキャリアチェンジするケースは増えています。
ただし、ITエンジニアへの適性を知らずにキャリアチェンジを目指すのは危険です。なぜならば、もしも適性がないのにITエンジニアへ転職してしまうと後で苦しみ、結局ITエンジニアから元の職種へ戻る末路を辿ってしまうからです。
この記事では、IT業界未経験の人でも完全に理解できるよう、具体例を使いながらITエンジニアに向いている人の特徴をわかりやすく解説しています。
この記事を読めば、ITエンジニアに向いている人・やりがいを感じる人の特徴を理解し、あなたがITエンジニアへのキャリアチェンジを目指すべきか否か判断できます。
ITエンジニアに向いている人・適性がある人の特徴
- 論理的思考力がある人
- チーム活動が得意な人
- コミュニケーション力が高い人
- 新しいことに興味がある人
- パソコンが好きな人
以下、順に解説します。
論理的思考力がある人
「論理的思考力がある人」はITエンジニアに向いています。
「問題や課題を論理的に考えて解決する力」のことです。
アプリケーション開発を担うITエンジニアの主な次の業務を行います。
- アプリケーションの設計書を作成する
- 設計書を元にプログラミングを行う
- プログラムの検証を行う
- 開発したプログラムをアプリケーションとしてリリースする
インフラエンジニアやクラウドエンジニアもプログラミングこそ担当しないものの、作成した設計書にもとづきインフラ基盤の構築作業などを行います。
また、処理の順序や判定など「なぜそうなるのか」を常に考えながら作業する必要があります。
チーム活動を好む人
「チーム活動を好む人」はITエンジニアへの適性があります。
アプリケーション開発は、規模が大きくなるほど1人の力では完遂できません。なぜならば、1つのアプリケーションを開発するためには膨大な作業量が必要となるからです。また、作業量だけではなく様々な分野に対するスキルや知識も求められます。
そのため、一般的にはプロジェクトとよばれるチームを組み開発を進めます。このようなチームで生産性を高めるためには、チームのために活動できる人の存在が重要です。具体的には、次の通りです。
- 自分自身が詳しい分野について積極的にアドバイスを行う
- 作業の進捗が停滞している人に声をかける
- 誰もやりたがらない作業を率先して担当する
このように、自分自身が属するチームのパフォーマンスを引き出すために率先して動ける人は、ITエンジニアへの適性が高いといえます。
コミュニケーション力が高い人
「コミュニケーション力が高い人」はITエンジニアに向いています。
ITエンジニアと聞くと「1日中パソコンに向かって黙々と作業している」というイメージをお持ちの方も多いです。確かに作業工程によっては、パソコンでの作業がメインとなる場合もあります。
しかし一方で、様々な人とのコミュニケーションが求められる機会が多い職種でもあります。
例えばITエンジニアがコミュニケーションを必要とするシーンは以下です。
- どのようなアプリケーションが必要かクライアントにヒアリングする
- ITの知識があまりない人に対して開発側の意見などをわかりやすく伝える
- アプリケーションの開発範囲(スコープ)や費用などを交渉する
このように、社内外を問わず様々なコミュニケーションが発生します。そのため、ITエンジニアにとってコミュニケーション力は重要なスキルの1つといえます。
新しいことに興味がある人
新しいことに興味がある人は、ITエンジニアに適性があります。
他の業界と比較してIT業界は、技術の進化や製品の市場規模など様々な領域でのスピードが速いのが特徴です。
数年前までは主流だった技術が、新技術の登場により一気に陳腐化してしまうことも少なくありません。また、わずか数年前に登場した新技術が、わずか数年でデファクトスタンダードとなるケースもあるのです。
一例としてはクラウドサービスがあげられます。下図は世界のパブリッククラウドサービス市場における市場規模の推移です。
また、最近ではChatGPTなどの生成AIも急速に普及した技術の1つといえます。
このように技術の移り変わりが速い業界でITエンジニアとして活躍を続けるためには、常に新しいものに興味をもつことが大切です。
パソコンが好きな人
「パソコンが好きな人」はITエンジニアに向いています。
前述した通りITエンジニアは人とのコミュニケーションが重要な職種です。しかし、やはり仕事の大半はパソコンを利用します。ITエンジニアがパソコンを利用する業務は次の通りです。
- 提案資料の作成
- 設計書の作成
- プログラミング
- テスト結果の記録
- 各種調査の報告
その他、メールやチャットなどのコミュニケーションツールはもちろん、各種開発ツールなどもパソコン上で動かします。
パソコンが好きな人は、このような業務に対してもストレスなく対応できるはずです。
ITエンジニアのやりがい・魅力・楽しいと感じる時
- 開発・運用したアプリケーションが人々の役に立っている時
- クライアントや利用者から感謝の言葉をもらった時
- 理想とするアプリケーションを開発できた時
- 自分自身の成長を感じた時
- 良い評価をもらった時
以下、順に解説します。
自分が携わったアプリケーションが人々の役に立っている時
自分自身が携わったアプリケーションが人々の役に立っている時、ITエンジニアは大きなやりがいを感じます。
ITエンジニアは様々な職種に細分化できますが、どの職種であっても目的は「ITの力で課題や問題を解決すること」あるいは「生活をより豊かにすること」です。
実際に自分自身が書いたプログラムや構築したインフラ基盤が1つのアプリケーションとして世の中に公開され、人々の役に立っていることを実感した時、ITエンジニアは「この仕事をしていて良かった」と感じるのです。
クライアントや利用者から感謝の言葉をもらった時
クライアントや利用者から感謝の言葉をもらった時も、ITエンジニアがやりがいを感じる瞬間です。
ITエンジニアは楽な仕事ではありません。アプリケーションの納期前は残業や休日出勤が求められたり、障害が発生した場合はクライアントに大きな損害を与えることもあります。
しかし、様々な困難を乗り越えてアプリケーションを公開した結果、クライアントから「あなたにお願いしてよかった」あるいは利用者から「このようなアプリケーションを開発してくれてありがとう」という感謝の言葉をもらうことがあります。
理想とするアプリケーションを開発できた時
理想とするアプリケーションを開発できた時、ITエンジニアはやりがいを感じます。
ITエンジニアは、職人気質な人が多めです。自分自身が理想とするアプリケーションを開発するために、日々スキルを磨いています。
しかし、スキルを習得したり開発経験を積むほど「ここはこういった作りにすべきだった」あるいは「このプログラムはコードが冗長なのでゼロからやり直したい」と感じるものです。
自分自身の成長を感じた時
自分自身の成長を感じる瞬間も、ITエンジニアが感じるやりがいの1つです。
多くのITエンジニアは、常に学習に取り組み、スキルの習得に励んでいます。また、アプリケーションの開発中に発生する様々な課題や問題と向き合うのも重要な業務です。
このような日々を過ごしていると、自分が気付かないうちにITエンジニアとして成長を遂げています。
その結果、以前は上手くいかなかった業務を1人で対応したり、周囲のメンバーから質問を受けるなど、自分自身の成長を感じた時もITエンジニアとしてやりがいを感じる瞬間です。
良い評価をもらった時
良い評価をもらった時も、ITエンジニアが大きなやりがいを感じる瞬間です。
ITエンジニアという職種は、スキルを身に付ければ高い評価を得ることができます。前述したとおり、自分自身で成長を感じる瞬間もやりがいにつながります。しかし、他者から良い評価を得られれば、そのやりがいはさらに大きなものとなります。
ITエンジニアと相性の良い経験
ITエンジニアの仕事は他の職種とはだいぶ異なりますが、共通する点もあります。
ITエンジニアとの共通点を持つ仕事を経験し苦を感じなかったのであれば、ITエンジニアへの適性があると言えます。
ITエンジニアと共通点がある仕事とは、例えば以下です。
- 事務関連
- サービス・営業関連
- その他(金融・小売りなど)
以下、順に解説します。
事務関連
事務関連の職種とITエンジニアは、業務の中心がPCという共通点があります。
最近ではさまざまな業務がデジタル化されているため、資料作成を中心とする多くの業務はPC上で行います。一方でITエンジニアも日々の業務はPC上で完結するのが特徴です。しかし、中にはPC操作が苦手な人、PC操作にストレスを感じる人もいます。そのような人がITエンジニアになっても長続きしないことは容易に想像できます。
サービス・営業関連
サービス・営業関連の職種とITエンジニアは、高いコミュニケーション力が求められる点が共通しています。
接客などのサービス業あるいは営業は、会話の中から相手が何を求めているかを把握すること、そして自分自身の意見を相手にわかりやすい言葉で伝えることが重要です。このようなスキルは、ITエンジニアにも必要です。
ITエンジニアは、社内外で様々な調整を求められる職種でもあります。そのため、サービス職や営業職で培ったコミュニケーション力があれば、ITエンジニアとしても強い武器となります。
その他(金融・小売りなど)
実は、金融や小売りなどの職業も、ITエンジニアと相性が良い仕事です。
デジタル化が急速に進んだ現代は、すでにIT業界と他業界のボーダーラインは限りなく低くなっています。一例をあげると日本のアパレル業界を牽引するファーストリテイリング社は、自社サイトにITエンジニアの求人を掲載しています。
このように、異業種で培ったスキルや経験とITスキルを掛け合わせれば、貴重なIT人材を目指せます。異業種からの転職をハンデと考える人も多いかもしれません。しかし、視点を変えれば異業種の人はITエンジニアへの転職において大きな武器を持っている状態とみることもできるのです。
まとめ
以上、ITエンジニアに向いている人の特徴について解説しました。改めてまとめると以下の通りです。
ITエンジニアに向いている人・適性がある人の特徴 | 論理的思考力がある人 チーム活動が得意な人 コミュニケーション力が高い人 新しいことに興味がある人 パソコンが好きな人 |
ITエンジニアのやりがい・魅力・楽しいと感じる時 | 開発・運用したアプリケーションが人々の役に立っている時 クライアントや利用者から感謝の言葉をもらった時 理想とするアプリケーションを開発できた時 自分自身の成長を感じた時 良い評価をもらった時 |
ITエンジニアと相性の良い経験 | 事務関連 サービス・営業関連 その他(金融・小売りなど) |
ITエンジニアに向いている人・適性がある人の特徴 | 論理的思考力がある人 チーム活動が得意な人 コミュニケーション力が高い人 新しいことに興味がある人 パソコンが好きな人 |
ITエンジニアのやりがい・魅力・楽しいと感じる時 | 開発・運用したアプリケーションが人々の役に立っている時 クライアントや利用者から感謝の言葉をもらった時 理想とするアプリケーションを開発できた時 自分自身の成長を感じた時 良い評価をもらった時 |
ITエンジニアと相性の良い経験 | 事務関連 サービス・営業関連 その他(金融・小売りなど) |
ITエンジニアに興味がある人は参考にしてください。
役割、仕事内容、年収、適性などITエンジニアに関する全般については以下の記事で解説しています。