【2024年版】IT業界の平均年収は?職種別・年収ランキングも暴露!

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IT業界の平均年収
IT業界に興味がある人

IT業界への転職に興味があるけど、年収どれくらいなんだろう… 転職できても年収下がったり、今後年収が伸びなかったら嫌だな…

転職を検討する際、業界の平均年収はあなたの人生を大きく左右します。

なぜならば、業界によって平均年収が異なるため、同じ時間働いて同じくらいの成果をあげたとしても、所属する業界に応じてあなたがもらえる給料は変わるからです。

働いている時間や課せられる責任が同じなら、できるだけ高い給料がもらえる業界で働いた方が100%得です。

この記事では、IT業界で実際に働いている筆者がIT業界の平均年収について、業界全体、分類別、職種別、企業別に解説しています。

この記事を読めば、IT業界の平均年収を具体的に理解し、転職先として候補にすべきかを判断できます。

目次

IT業界の平均年収

複数の調査元が公表しているIT業界の平均年収を以下にまとめました。

平均年収調査元
427万円マイナビAGENT
446万円doda
454万円type
480万円求人ボックス(※)

※求人ボックスは職種「ITエンジニア」の平均年収

IT業界の平均年収は420〜480万円台となり、他の業界と比較しても特別に高い水準ではありません。

次に、業種別の平均年収を見ると、IT業界は、電気・ガス・熱供給・水道業、学術研究、専門・技術サービス業に次いで3位です。しかしながら、4位の教育、学習支援業が453万円、5位の金融業、保険業が448万円となっており、その差はわずかです。

業界平均年収
情報通信業(IT業界)454万円
製造業361万円
金融業,保険業448万円
不動産業,物品賃貸業407万円
建設業402万円
卸売業,小売業377万円
宿泊業,飲食サービス業308万円
生活関連サービス,娯楽業325万円
医療・福祉356万円
運輸業,郵便業342万円
教育,学習支援業453万円
鉱業,採石業,砂利採取業416万円
電気・ガス・熱供給・水道業482万円
学術研究,専門・技術サービス業462万円
複合サービス事業358万円
サービス業(他に分類されないもの)322万円

※平均年収算出方法:賃金×12ヶ月

(参考:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況 -P10-)

IT業界の平均年収が、他の業界に比べて特別に高くない理由は大別して2つです。

IT業界の平均年収が、他の業界に比べて特別に高くない理由①中小企業が多い

1つ目の理由は、中小企業が多いことです。IT業界は多重下請け構造が発生しやすい業界です。多重下請け構造とは、エンドユーザーと元請け企業が契約した業務内容を、2次請け・3次請け……と流す構造を指します。

多重下請け構造とは

小キャプションブロックエンドユーザーと元請け企業が契約した業務内容を、2次請け・3次請け……と流す構造を指します。

多くの中小企業は元請け企業の下請けになることで自社に残る利益が減り、結果として社員の年収が低く抑えられます。

IT業界の平均年収が、他の業界に比べて特別に高くない理由②平均年齢が若い

IT業界の平均年齢は全産業の中でもっとも若いです。

企業の人事評価制度は能力・成果重視型と年功序列型に分かれます。

IT業界に限らず日本では年功序列型の評価制度を採用している企業が大半のため、平均年齢の若さに連動して平均年収が低くなります。

IT業界の分類別平均年収

複数の調査元が公表している、IT業界の分類別の平均年収を以下にまとめました。

分類平均年収調査元
インターネット業界423万円doda
ハードウェア業界471万円doda
ソフトウェア業界471万円doda
通信インフラ業界413万円doda
情報処理サービス業界465万円doda
コンサルティング業界602万円doda

インターネット業界の平均年収は、ベンチャー企業等の若い企業が多く社員の平均年齢が低いため、IT業界内では相対的に低めです。

通信インフラ業界は他の分類に比較して企業規模が大きく低賃金に抑えられる運用・保守の業務にたずさわる社員が多いため、平均年収は低くなっています。

コンサルティング業界は、全分類でも群を抜いて高い平均年収となっています。業務知識の深さや高度なスキルなど、顧客から要求されるレベルが高いためです。

なお、この分類どおりにすべての社員の平均年収が変動するわけではなく、職種によっても平均年収は大きく異なります。

IT業界の職種別平均年収

複数の調査元が公表している、IT業界の職種別の平均年収を以下にまとめました。

IT業界のエンジニア系職種の平均年収

職種平均年収調査元
プログラマー422万円doda
サーバーエンジニア454万円doda
セキュリティエンジニア487万円doda
セールスエンジニア609万円doda

プログラマーは用意された設計書に基づき、特定のプログラミング言語を用いて、アプリやシステムの機能を作る職種です。

高いレベルのスキルを持つプログラマーも存在しますが、エンジニアの出発点となるケースが多い職種のため平均年齢は低く、連動して年収も他の職種と比較すると低くなります。

サーバーエンジニアやセキュリティエンジニアのように、製品や領域ごとの高い専門性やスキルを持っていると年収が高くなります。

特にセキュリティエンジニアは、昨今のDXやIoT化などの技術革新により企業がサイバーリスクに晒される可能性が高まったことで市場価値が上がっており、転職サービス「doda(デューダ)」を運営するパーソル株式会社の調査では「IT職種経験者で、転職前後の平均年収増加幅が大きいポジション1位」になっています。

セールスエンジニアは、営業職に同行して顧客との打合せを行い、ニーズを紐解いて効果的な提案や製品の説明をする職種です。

高度な製品知識やプレゼンテーション能力のほか、営業職を技術的にフォローする能力も必要となるため、市場価値が高く、年収も高水準です。

IT業界のマネジメント系職種の平均年収

職種平均年収調査元
プロジェクトマネージャー691万円doda
プロダクトマネージャー733万円indeed
ITコンサルタント602万円doda

マネジメント系の職種の平均年収は600万円以上と、全体的に高い水準です。理由は、個人ではなく組織全体の成果を出す役割を担っているからです。

たとえば、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの全体像を把握し、各メンバーの役割を調整する能力や予算の管理、進捗管理などの幅広い能力が必要です。

プロダクトマネージャーは製品ライフサイクルの全段階での戦略策定と実行のスキルが求められます。

ITコンサルタントは、クライアント企業の業務知識を有し、経営課題を解決に導くIT戦略を立案して実現する提案力が求められます。

IT業界のビジネス系職種の平均年収

職種平均年収調査元
営業466万円doda
マーケティング517万円doda
カスタマーサポート422万円マイナビ転職

上記のビジネス系職種の平均年収はあくまで平均の値であり、勤務する企業や個人のスキルや業務経験によって変動します。

例えば、外資系IT企業の営業職では、年収が1000万円以上に達するケースも珍しくありません。なぜなら、営業職などのビジネス系職種は成果を直接生み出す役割を担っており、個々の成果が直接年収に反映されるからです。

そのため、自身のスキルや専門性を活かして成果を上げることができれば、他の業界に比べても群を抜いた高収入を得られます。

IT業界の企業別平均年収ランキング

IT業界の属する企業のうち、平均年収が高い上位20社は以下の通りです。

順位企業名平均年収
1ジャストシステム1439万円
2野村総合研究所1242万円
3電通国際情報サービス1128万円
4日本オラクル1122万円
5伊藤忠テクノソリューションズ1029万円
6オービック1006万円
7KDDI943万円
8トレンドマイクロ885万円
9富士通879万円
10日鉄ソリューションズ870万円
11NTTデータ867万円
12大塚商会857万円
13日本電気843万円
14ビジネスエンジニアリング830万円
15トヨクモ822万円
16アステリア816万円
17BIPROGY816万円
18ソフトバンク805万円
19HENNGE795万円
20テクマトリックス787万円

20位のテクマトリックスの平均年収が787万円となっており、他の業界と比較してIT業界は平均年収が高い企業が多く存在する業界であることがわかります。

IT業界の技術は日進月歩で進化しており、求められる業務要件が複雑化・高度化しています。

業界全体での人材不足も原因となり、IT人材は希少価値の高いため、高い年収が支払われているのが実情です。

また、この1~20位の企業はいずれも大企業であり、多重下請け構造の起きやすいIT業界において元請け企業のポジションに位置します。元請け企業は利益を確保しやすい分、社員に高い報酬を還元できるのです。

さらに年収が高い企業では、社員の成果に応じて年収を上げる機会が多いことも意味しています。自身のスキルや経験を活かすことで、年収を大幅に上げる可能性があります。

IT業界では転職による年収アップが当たり前

IT業界では、同業の上位企業への転職を通じて年収アップを達成していくのが、一般的なキャリアパスです。

実際、マイナビが行った個人向けインターネット調査では、IT業界人材の同業種への転職率は75.5%で全業種中2位にランクインしています。 (参考:マイナビキャリアリサーチLab 【IT業界】の転職市場を2022年最新調査から考える―業界別に転職市場を徹底分析―)

IT業界は常に新しい技術やトレンドが生まれる業界のため、新たな知識の習得やアップデートには苦労を伴いますが、その分、自身の市場価値を継続的に高めることで転職を通じた年収アップが狙えます。

社会のデジタル化、DXの推進などにより、IT業界の企業は今後も業績の向上や持続的成長が見込まれます。

その分、社員へより高い年収を支払うようになり、結果として高い報酬に惹かれた優秀な人材が集まり、業界として更に成長していくのです。

現在、IT業界に属している人も他業種からの転職を検討している方も、今後IT業界で働けば年収アップのチャンスを獲得できるでしょう。

まとめ

以上、IT業界の平均年収について解説しました。改めてまとめると以下の通りです。

IT業界の平均年収
求人ボックス
480万円
IT業界の分類別平均年収
doda
インターネット業界423万円
ハードウェア業界471万円
ソフトウェア業界471万円
通信インフラ業界413万円
情報処理サービス業界465万円
コンサルティング業界602万円
IT業界の職種別平均年収
doda
プログラマー422万円
サーバーエンジニア454万円
セキュリティエンジニア487万円
セールスエンジニア609万円
プロジェクトマネージャー691万円
プロダクトマネージャー733万円
ITコンサルタント602万円
営業466万円
マーケティング517万円
カスタマーサポート422万円
IT業界の企業別平均年収1位:ジャストシステム1439万円

20位:テクマトリックス787万円

業界20位でも平均年収800万近くもらえる

IT業界では転職による年収アップが当たり前IT業界人材の同業種への転職率は75.5%で全業種中2位にランクイン

以上をふまえると、IT業界の年収に関する結論は以下です。

結論
  • IT業界は若い人も多いので、業界全体で見ると平均年収は他の業種と大差ない。
  • 高いスキルを持つ職種は高年収をもらえている
  • 業界20位でも平均年収800万近くもらえる。年収アップできる候補となる転職先が多い。

→IT業界ではスキルを上げれば高年収をもらえる

自分の実力に応じて年収を上げたいと考えている人には、IT業界はオススメです。

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