- 転職に興味があるけどどんな流れで進めるのかわからない…
- 職務経歴書や面接のポイントって何だろう…
転職に興味はあっても、未経験だと具体的な流れやポイントはわからないですよね?
実は、転職活動の流れやポイントは転職者の体験談を参考にすべきです。
何故なら、転職経験者以外の第3者の情報にはバイアスがかかっている可能性があります。
先入観等や立場によって偏った思考
発する情報のバイアス 例
転職ビジネス関係者は転職を斡旋することで報酬がもらえる成果報酬制度をとっていることが多いです。
報酬欲しさに、過剰に転職をすすめる情報を発信している恐れがあります。
私は現在30代でこれまで2回の転職を経験しています。
転職関連書籍を9冊読み転職活動の具体的なノウハウを知り実践してきました。
この記事では、転職経験者の視点で、転職活動の全体の流れを解説しています。
この記事を読むと、転職活動の各フェーズで抑えておくべきポイントがわかります。
- 自己分析
- 応募する求人を見つける
- 書類選考へ応募
- 面接
- オファー面談=内定受領
- 退職交渉
- 転職先へ入社
転職活動の流れ | 自己分析
応募する求人を探す前に、以下を目的に必ず自己分析をすべきです。
- 自分が転職に求めるものを知る
- 自分の強みを知る
自己分析で自分が転職に求めるものを知る
最初に「なぜ転職したいのか?」「転職によって何を得たいのか?」明確に書き出しておくべきです。
最初に自分の価値観を書き出しておけば、後の工程で迷った時の判断材料として活用できます。
自分の価値観を書き出し認識しておかないと、後の工程で一貫性の無さを企業から指摘される恐れがあります。
自己分析で自分の強みを知る
転職活動とは自分を企業に売り込む活動です。
企業はあなたを雇うメリットを感じないと内定は出しません。
就職活動において企業が応募者に対して採用・雇用する意思を表示すること
応募先の企業に転職したら活躍できることを簡潔且つわかりやすく説明できるよう、自分の強みを洗い出します。
振り返ると、転職活動全体の中で最も重要な工程が自己分析でした。
自己分析で強みを十分に洗い出し企業への伝え方を練り上げておく必要があります。
自分のこれまでの経験を洗い出し、どんな強みがあるかを書き出してみましょう。
自分の強みを正しく言語化する
自己分析で強みを把握しただけでは不十分です。
あなたの強みを相手に正確かつ効果的に伝えるには、伝える情報量や言葉を精査する必要があります。
企業はあなたのことを全く知らない
あなたの想像以上に企業は応募者を疑ってかかります。
- この応募者は信用できるのか・・・?
- 本当に採用しても大丈夫だろうか?
あなたの強みを企業に正しく理解し納得してもらうには、根拠や具体的な情報が不可欠です。
なぜ企業はそこまで応募者を疑うのですか?
企業は一度採用したらそう簡単に解雇できないので、応募者を慎重に評価する必要があるからです。
日本の法律では労働者が手厚く保護されています。
一度雇ったらそう簡単には解雇できません。
日本において人を雇うことは企業にとって非常にリスクが高いのです。
適切に強みを言語化できるか否かで選択肢が激変する
強みの言語化は自己流でやるのではなく、転職・キャリア関連の書籍を参考にすることを強くお勧めします。
なぜなら、ここで言語化したあなたの強みをもとに、この先の工程で転職エージェントや企業から求人を紹介されるからです。
適切に言語化できなければ、本来紹介してもらえたかもしれない求人を逃してしまう恐れがあります。
私が実践していたオススメの手法を2つ紹介します。
強みの言語化手法 STARS法
自分の業務経験を以下の流れで書き出します。
- Situation・・・どんな環境・状況で
- Task・・・どんな目標を持ち/どんな課題に対して
- Action・・・自分は何を考え実行して
- Result・・・結果どうだったか
- Self-Appraisal・・・振り返ってどう考えているか
強みの言語化手法 PREP法
説明手法として使われるPREP法も、自身の強みを説明するエピソードとして整える際に活用できます。
- Point・・・結論
- Reason・・・理由
- Example・・・具体例
- Point・・・結論
転職活動の流れ | 応募する求人を見つける
自己分析が完了したら応募先の求人を探します。
自己分析結果をもとに探す
大量の求人を目にすると、自分には選択肢が無数に広がっていると感じて目移りしてしまいます。
しかしここで闇雲に求人を見ても時間の無駄です。
転職そのものは目的ではなく手段にすぎません。
自己分析で書き出したあなたの転職の目的を達成できるか否かを基準に求人を探しましょう。
求人を見つける手法 | 求人サイト
求人サイトは、各企業が募集している求人情報が掲載されているWebサイトです。
- doda
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- エン転職
大手求人サイトは多種多様な業種・業界の求人情報を掲載しています。
中規模の求人サイトでは業種・業界や地域に特化したり、何かしらの特色があるものが多いです。
求人サイトを使うメリット
求人サイトを使うデメリット
求人を見つける手法 | 転職エージェント
「エージェント」とは日本語で「代理人」という意味です。
転職エージェントは、人を採用したい企業と転職希望者とを仲介する存在です。
転職エージェントは転職希望者を企業へ紹介し、選考の結果転職が決まると成功報酬を企業から受け取ります。
- リクルートエージェント
- マイナビAGENT
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントのデメリット
転職活動の流れ | 書類選考に応募
選考を受けたい求人が見つかったら、職務経歴書と履歴書を提出して書類選考を受けます。
職務経歴書と履歴書の違い
職務経歴書…?
新卒の就活で職務経歴書なんて使いましたっけ?
あなたがこれまで経験してきた仕事の具体的内容を記載した書類です。
職務経歴書は転職活動で必ず必要となる書類です。
職務経歴書はあなたの業務経験や仕事に活かせるスキルを伝えるための書類です。
履歴書はあなたの住所・連絡先・学歴といった基本的なプロフィールを伝えるための書類です。
職務経歴書の構成
職務経歴書の定型フォーマットは特にありません。
しかし、応募先企業にあなたの経歴やスキルを効果的に伝える定型フォーマットは存在します。
- 職務要約
- 職務経歴
- 活かせる経験・知識
- 自己PR
- 資格
職務経歴書の使いまわしは厳禁
転職未経験者がやりがちな失敗が、1つの職務経歴書を使いまわして複数の求人に応募することです。
内定率を上げるには、1つ1つの求人の求める人材像に合わせて職務経歴書を作成すべきです。
1社毎に職務経歴書作るのはめんどくさいです…
確かに効率面を考えたら1つの職務経歴書を使いまわした方が良いでしょう。
しかし、応募先求人の仕事内容や会社の文化はそれぞれ異なります。
言い換えると、求める人材像も異なるということです。
職務経歴書を使いまわしてしまうと、応募先の企業が求める人材像に合っていない経験やスキルをアピールしてしまうリスクがあります。
更に、企業の担当者からも職務経歴書を使いまわしていることが見透かされる可能性があります。
応募する求人に合わせて職務経歴書を作成する
応募したい求人票の内容を分析して、企業が求める人材像にあわせた職務経歴書を作成しておくべきです。
相手にあわせた自己PRを記載した職務経歴書を作るだけで、書類選考の合格率は上がります。
転職活動の流れ | 面接
書類選考を通過すると、面接選考に移ります。
面接は自己流でやらない
私が2回の転職経験をふまえて最も反省した失敗は「面接を自己流でやっていた」ことです。
え?面接は会話する場ですよね?
何かのマニュアルに通りに沿っていたら不自然ですよ。
コミュニケーションスキルが無いと思われてしまいます。
面接は会話する場とはその通りです。
しかし、面接とは自分を企業にアピールする場と思っていませんか?
面接は自分をアピールする場ではない!
面接は自己PRの場ではない
面接とは、会話を通じてあなたの強みや人柄を企業に伝える場ではありません。
面接とは企業が「この応募者はこの会社で成果を出し続けてくれるか?」を判断するためのデータ収集活動の場です。
違いがよくわかりません…
あなたが伝えたいことを伝えられたかではなく、企業側が必要な情報を得られたかが重要ということです。
質問の意図に答えるとは面接の目的に合わせること
企業からの全ての質問は「あなたが継続して成果を出し続けてくれるか」を判断するためのデータ収集を目的にしています。
この目的にあわせて回答をしなければなりません。
目的に合っていない回答をすると、「質問の意図を捉えていない」と判断されてしまいます。
私は最初面接の場を以下のように捉えていました。
- 自分の言いたいことをわかりやすく相手に伝える
- できないことや未経験なことは正直に伝える
その結果、「質問の意図に答えることができない」という評価を受けて何度か落選していました。
転職活動の流れ | オファー面談=内定受領
転職したことが無い人は聞きなれない言葉ですが、転職市場では内定のことをオファーと呼びます。
たまに、転職エージェントから求人の紹介を受けたことオファーと言う人がいますがそれは誤りです。
内定をもらう面談のことをオファー面談と呼びます。
オファー面談では、具体的な年収等の条件面や入社可能時期を議論し、企業と応募者とで合意します。
オファー面談で合意すると、その内容を書面に明記した「内定通知書」を企業から受け取ります。
転職活動の流れ | 現職への退職交渉
内定をもらってから現職を退職する場合は、退職の申し入れに入ります。
私も2回経験していますがどちらも非常に気まずいものでした。
≫ 仕事を辞めてから転職活動すべきか、仕事しながら転職活動すべきかがわかるたった1つの質問
退職交渉の精神的負荷は覚悟しておく
私は2度の転職を経験しています。
そのいずれについても、精神的負荷が高かったのは選考を受ける過程よりも内定をもらった後の退職交渉の方でした。
選考で落選するのもつらいですが、企業が求める人材像と自分との適正が合わなかっただけと気持ちを切り替えることは可能です。
一方で退職交渉は、今までお世話になってきた上司や関係者へ別れを切り出す作業です。
どうしても罪悪感を感じています。
また、あの手この手で引き止め交渉を受けると迷いも生じて、高い精神的負荷を感じました。
退職の申し入れはまず直接の上司だけに伝える
退職の意思は他の同僚や上司の上司等には一切伝えず、直接の上司にだけ伝えてください。
他の人に先に伝えるのは百害あって一利なしです。
メリット | 特になし |
デメリット | 直接の上司に不信感を持たれて退職交渉が難航する |
退職理由は言うべきか?
退職を申し入れたら、上司はかならず理由を聞いてきます。
何故なら、あなたの退職意思を上司が社内へ報告する際、理由が必要だからです。
退職理由を上司に言うべきかは場合によって異なります。
メリット | 上司はその後に社内へ説明しやすい |
デメリット | 理由への対策を上司が提案して引き止め交渉へもつれ込む可能性がある |
基本的にはきちんと理由を説明した方がいいです。
なぜなら、その後上司に引継ぎ先を選定してもらう等、あなたの退職に際して上司からの協力が必要な場面があるからです。
ただし、退職理由が「直接の上司とのそりが合わない」等、どうしても言いにくい場合は別の理由を考えておくという手段もあります。
引き止め交渉を受けたら
退職を申し入れると多くの場合、引き止め交渉を受けるでしょう。
あなたの退職理由を解消する提案=カウンターオファーを上司が打診してくる可能性があります。
社員から退職の申し入れを受けたら会社は社員に対して引き止めを目的に新たなポジションや待遇を提案してきます。
これはカウンターオファーと呼ばれています。
カウンターオファーの内容があなたの転職目的を十分に満たせるなら、転職せずに今の企業のもとに残るのも1つの手段です。
え…?
せっかくここまで準備して内定もらえたのに転職しないのはもったいないのでは?
転職そのものはあくまでも手段です。
転職は目的ではありません。
自己分析の時に書き出した自分の目的や価値観に立ち返ってください。
もらった内定とカウンターオファーを平等に比較して判断することをオススメします。
退職代行サービスはありかなしか
最近は退職代行サービスを利用する人が増えているようです。
あなたに代わって弁護士や代行業者が会社に退職の意思を伝えるサービスです。
退職申し入れて反発されるくらいなら退職代行サービス使った方が楽そうですね。
退職代行サービスは状況に応じて使い分けるべきです。
今の職場に一切恩を感じておらず、一日も早く離れたいなら退職代行サービスを利用する価値はあると思います。
一方で、今の職場の上司や同僚に感謝の気持ちが少しでもあるなら、退職代行サービスは利用しないことを薦めます。
退職代行サービスを使ったら、その職場の人達との関係は途切れると思ってください。
例えばあなが普段一緒に仕事をしている人がある日突然出社しなくなり、退職代行サービスを使って一方的に退職したらあなたはどう思うでしょうか。
退職代行サービスは今の職場から一方的に縁を切る手段です。
もしも、きちんと感謝の意を伝えたい、退職後も薄くても良いので関係を継続したいと考えているなら退職代行サービスの利用は控えるべきです。
退職の意思が固まれば退職届を提出
引き止め交渉を受けて再検討しても転職を決意したら、会社へ退職届を提出します。
退職届は会社側で所定のフォーマットがあります。
あなたが自分で退職届の書類を準備する必要はありません。
ドラマで見るような流れとは異なります。
転職活動の流れ | 転職先へ内定承諾
現職を退職する意思が固まったら、転職先企業からもらった内定に対して承諾します。
承諾の仕方は「内定承諾書」「入社承諾書」といった書類へ押印又は電子サインという形式が多いです。
内定承諾するとあなたは入社に合意したという法的な拘束力が生まれます。
逆に言えば、現職を退職して転職する決意が固まらない限りは内定承諾をしてはいけません。
まとめ:転職活動は自己流でやらないことが大事
以上、転職活動の流れを体験談にもとづいて紹介しました。
最もお伝えしたいのは、転職活動を自己流でやらないことです。
普段の仕事では、未経験のことを全てを自己流でやることはないですよね?
知見を持っている人や書籍情報等を参考にしながら仕事を薦めるはずです。
転職活動はあなたの人生を変えるイベントです。
普段の仕事以上に重要な活動と言えます。
その重要な転職活動を、自己流でやるのは極めて危険です。
是非、転職関連の書籍や本サイトにおける私の体験談を参考にしながら転職活動を進めることをお勧めします。
読んでいただきありがとうございました。