今すぐ転職する気はなくても、将来に漠然とした不安を感じてはいないでしょうか…?
- 今の待遇や仕事にそこまで不満は無いけど、今の仕事のままで将来大丈夫だろうか…
- 自分は外の世界でも通用するのだろうか…
- まあいっか、とりあえず今の仕事を一生懸命やるしかないな…
実は、自分のキャリア設計や市場価値を理解せずにがむしゃらに働くのは非常に危険です。
なぜなら、東証一部上場の大手企業を中心に、中高年を対象とした早期退職を実施する企業が毎年増えているからです。
でも、今すぐ転職したい訳ではないし、自分のキャリア設計なんてどう考えたらいいのかわからない!
- 今すぐ転職する気はない
- でも将来仕事に困るリスクは回避したい
そんな人は、「今すぐ転職したい訳ではないけど情報収集したい」という名目で転職エージェントに登録することをオススメします。
この記事では、転職する気のない人が転職エージェントを登録すると得られる意外なメリットについて解説しています。
この記事を読むことで、今すぐ転職する気はなくても、将来仕事に困ることのない自分だけのキャリア戦略を描くことができます
この記事の結論
転職する気がなくても、将来自分が路頭に迷わないための情報収集を目的に、転職エージェントを活用できる
転職する気がない人が転職エージェントを活用するメリット
今すぐ転職する気がない人が転職エージェント登録しておくと、以下2点のメリットがあります。
転職する気がない人が転職エージェントを活用する2つのメリット
- 自分の市場価値について情報収集し、未来の市場価値を予測し対策をたてられる
- 今後の自分の要望に合ったポジションの募集が始まったら紹介してもらえる
メリット①自分の市場価値について情報収集できる
情報収集目的で転職エージェントと面談すると、例えば以下のような非公開情報を教えてもらえます。
- 自分が所属する業界において需要が高い人材像
- 業界全体の中で自分の経歴・スキルがどれくらいで評価されるか
- 今の自分の経歴・スキルに対する今後の需要予測
なぜならば、転職エージェントは転職市場のプロフェッショナルであり、常日頃から企業の採用担当者とコミュニケーションをとっているためこのような情報を知っているからです。
尚、私は半年に1回は転職エージェントと面談して上記を確かめています。
会社の外の世界について情報収集しないリスク
あなたは、以下について即答できますか?
将来仕事に困らないために把握しておくべきこと
- 今の自分が転職市場においてどれくらいの価値があるか
- 自分と同年代のビジネスパーソンと比較した時の、自分の強みと弱みは何か
- 自分の経歴やスキルの中で、特に評価されるのは何か
- 今後転職市場において更に評価されるために足りないものは何か
パッと思い浮かばない場合、このまま情報収集せずに働き続けるのは非常に危険です。
なぜならば、自分の市場価値とは常に転職市場からの評価によって相対的に決まるものだからです。
例えば、30年以上前には「タイピスト」という職業が存在しました。
タイピストとは、コンピューターにキーをタイピングして文書を作成する職業です。
え?文章打つなんてパソコンでできるでしょ?
もしくはスマホで。
今なら音声入力すれば打ち込む必要もないし。
スマホもパソコンもない時代には、業務用の巨大なコンピューターを使って文字を打ち込んでいたのです。
そのコンピューターを使いこなせるのがタイピストでした。
しかし、時代の流れと共に技術が進化し、誰もが自分のパソコンで文章を打ち込めるようになりました。
タイピストのスキルに対する需要はなくなり、タイピストという職業は消滅したのです。
以上のように、自分のスキルにどれだけの価値があるかは、外部からの需要によって決まります。
自分がどんなに一生懸命取り組んでいても、外部からの需要が減っていけば、そのスキルにお金を払ってくれる人は減っていくのです。
自分が会社から評価されていても、会社の外から評価されないなら、いざという時に転職できないリスクを抱えていることになります。
会社の外の世界における需要に対して、常にアンテナを張っておく必要があります。
自分のキャリアの方向性はあっているか
自分のキャリアの方向性は、外の世界の需要に合わせて自分で考える必要があります。
なぜならば、あなたが所属する会社は、あなたの市場価値を上げるためではなく会社を運営させるためにあなたに仕事を与えているからです。
会社はあなたのキャリア形成を支援する保護者ではありません。
会社はあなたの労働力の販売先である顧客です。
あなたの顧客は、あなたの市場価値を考慮しません。
自分のキャリアや保有スキルを、ビジネス市場の需要の変化にあわせて自ら設計していく必要があります。
しかし、普段会社で仕事をしていると、ビジネス市場で今後どんなスキルや経歴を持った人材が求められるのかはわかりません。
そこで、転職市場を熟知したプロフェッショナルである転職エージェントから情報収集するのです。
例えば、転職エージェントから以下の見解をもらうと有効です
- 今の自分の仕事で身につくスキルや経験に対する転職市場からの需要は、3年前と今とで変化しているか?3年後も変わらず需要はあるか?
- 今の自分のキャリアをもとに市場価値を上げるなら、追加でどんなスキルや経歴があると良いか
重要なのは自分だけで情報収集するのではなく、外の世界を知りつくしている転職エージェントから忌憚のない意見をもらうことです。
転職エージェントではなく会社の上司にキャリアの相談をするのではダメなのですか?
以下を理由に、社内からの意見ではダメです。
- 社内の人は、あなたに今の会社を辞められたら困ると考えているため、率直な意見を言わないから
- 社内の人も転職市場の需要の動向を知らない恐れがあるから
需要の消滅と共になくなったタイピスト達も、少なくとも社内から「この仕事の需要は減っていく」と言われていなかったはずです。
なぜなら、そんなことを言ったらタイピスト達は仕事を辞めて別の道に進んでしまうからです。
外の世界を基準にした意見をもらわなければ、需要の消滅と共になくなったタイピストと同じ道をあなたも歩んでしまうかもしれません。
メリット②良い求人が見つかったら教えてくれる
今すぐ転職する気がない人が転職エージェント登録しておくメリットの2つ目は、今後自分の希望に合ったポジションの求人が発生した際に転職エージェントが教えてくれることです。
今の会社で一生働く覚悟がある人は少数派
たとえ今は転職する気がなくても、あなたは今の会社で一生働く覚悟はありますか?
ほとんどの人は以下のような意見ではないでしょうか。
- 今の会社で一生働く覚悟はない
- でも今は強い不満はないので今の会社で働けばいい
- 今後自分の希望や環境の変化があった際、今よりもっと条件の良いポジションがあったら転職も検討する
また、例えあなたに今の会社で一生働く覚悟があったとしても、近い将来会社から退職を勧告される可能性もあります。
2019年4月、当時の経団連の中西宏明会長は以下の発言をしました。
2019年5月、日本一の時価総額を誇る企業であるトヨタの豊田章男社長は以下の発言をしました。
日本の経済界の頂点に君臨する企業のトップ達が、社員を一生雇い続けることは無理と宣言しています。
例えあなたが会社に一生しがみつこうとしても、会社から切り離されるリスクは決して小さくありません。
実は転職で重要なのは実力よりもタイミング
転職未経験者の人にとっては意外かもしれませんが、実は転職できるか否かは運の要素が大きいです。
なぜならば、どんなに市場価値が高い人材であっても、その人に仕事をしてもらうポジションに空きがなければ企業は雇わないからです。
営業をやっている方であればわかると思いますが、どんなに良い商品があっても、相手にニーズや買うための予算がなければ、買ってもらえません。
相手がたまたま昨日別の類似製品を買ってしまったなら、あなたが売りたい商品は買ってもらえません。
どんなに高級なA5ランクのサーロインステーキが目の前にあったとしても、10分前にお腹いっぱいになるまで高級寿司を食べたばかりなら、ステーキを食べたいとは思わないですよね?
商品の価値と同じくらい、相手にニーズがあるか否かは重要です。
転職も同様で、実は、企業が人材を欲しているタイミングを運よく知れるか否かが非常に重要となります。
「今よりもっと条件の良いポジションがあったら転職も検討する」という人にとっては、そのポジションが人を募集しているタイミングを逃さないことが大切です。
希少な日系大手企業の優良ポジションは転職エージェントしか知らない
日系大手企業の優良なポジションの募集情報は希少かつ非公開求人として特定の転職エージェントにしか知らされません。
優良なポジションは非公開求人として転職エージェントにしか知らされない理由
- 人気のポジションなので転職サイトで公開すると応募が殺到してしまう
- 事業運営に関わる重要情報なので転職サイトで公開したくない
- 優秀な人材を集めてじっくり選びたい
上記3つの理由を解説します。
理由①人気のポジションなので転職サイトで公開すると応募が殺到してしまう
そもそも、日系大手企業の中途採用数は市場全体で見ると少なめです。
中途採用数のボリュームは以下の順に小さくなります。
外資系企業
スタートアップ・ベンチャー企業
日系中小企業
日系大手企業
大手企業の中途採用枠は人気があります。
なぜならば、日系大手企業の給与や福利厚生は手厚く、求職者からは魅力的に見えるからです。
そんな希少で人気の高い中途採用の募集枠を転職サイトで公開すれば、応募が殺到します。
応募が殺到すると企業の採用担当者はその選考に追われることになり負担が大きくなります。
応募数が膨大すぎて1つ1つ精査する時間もとれません。
そのため、日系大手企業の中途採用募集は公開されにくい傾向があります。
理由②事業運営に関わる重要情報なので転職サイトで公開したくない
中途採用は、高いコストを支払って即戦力になる人材を採用する企業活動です。
言い換えると、それだけ重要な都合が企業にあることを意味します。
中途採用を募集していることを公開すれば、競合他社にも知られてしまいます。
募集枠の求める人材像等を見られたら、自社の重要な事業戦略を競合他社に勘づかれるリスクがあります。
そのため、企業側は重要なポジションの中途採用募集はなるべく非公開に行いたい意向があります。
理由③優秀な人材を集めてじっくり選びたい
中途採用で入社した人には即戦力として成果をあげることが求められます。
新卒採用のように育成している時間や余裕はありません。
時間をかけて育成すればいいポジションであれば、高いコストを支払う中途採用よりも、安い給料の新卒入社者を育てればいいのです。
「高いコストを支払ってでも優秀な人材が欲しい」というニーズのもとに、企業はできるだけ多くの優秀な候補者を募りたいという思いがあります。
そこで、信頼できる転職エージェントに非公開求人情報を渡し、人材紹介を依頼するのです。
転職エージェントは「たまたま応募が始まった良ポジション」を紹介してくれる
以上をふまえると、「今よりもっと自分の希望に合って条件の良いポジションがあったら転職も検討する」というあなたの要望の「今よりもっと自分の希望に合って条件の良いポジション」の情報は、今も今後も転職エージェントしか持っていない可能性が高いです。
転職エージェントからの情報提供を受けない限り、あなたが「今よりもっと自分の希望に合って条件の良いポジション」に出会える確率は永遠にゼロです。
今は転職する気がなくても、転職エージェントへ自分の希望を伝えておくことをオススメします。
今後その希望を満たすポジションの応募が水面下で非公開に始まった時、転職エージェントがあなたに教えてくれます。
もしもあなたがその時会社の仕事に不満やマンネリを感じていたならば、希望に合ったポジションにキャリアアップできるかもしれません。
何度も言いますが転職はタイミングが重要です。
希望に合ったポジションの応募が始まったタイミングを逃さず知るためには、転職エージェントへの登録が必須です。
転職エージェントへ登録していなければ、例え超優良企業であなたの希望に100%マッチするポジションの応募がたまたま始まったとしてもその事実すら知ることができずに終わります。
転職する気がなくても登録歓迎な転職エージェント
転職する気がなくても転職エージェントに登録するメリットはわかりました。
でも、転職する気がないのに転職エージェントに登録したら怒られるのでは?
または、転職しましょうとごり押しされそうで怖いです…
転職する気がなくても登録歓迎な転職エージェントとそうでない転職エージェントが存在します。
不適切な転職エージェントに登録しないように気をつけてください。
転職する気がなくても登録歓迎な転職エージェントとは、農耕型の転職エージェントです。
転職エージェントの農耕型と狩猟型
転職エージェントには農耕型と狩猟型が存在します。
2つは性質が全く異なるので注意が必要です。
農耕型の転職エージェント
農耕型の転職エージェントとは、求職者との関係を大切に育てる転職エージェントです。
転職する気のありなしに関わらず広くビジネスパーソンに出会い関係を構築するタイプです。
今すぐ転職する気がない人は必ず農耕型の転職エージェントへ登録してください。
農耕型転職エージェントの特徴
- 転職市場に優秀な人材は少ないことを知っている
- そもそも優秀な人材はたくさんいません。
そのため、今すぐ転職したい人としか会わないと優秀な人材には中々出会えません。
農耕型の転職エージェントは転職意向の有無に関わらず多くのビジネスパーソンと出会い、情報交換します。
- 無理矢理転職させて信頼を落とすことはしない
- 数が少ない優秀な人材に対して無理に転職をすすめれば、信頼を失い、以後その人材からの連絡は途絶えることを農耕型の転職エージェントは知っています。
だから強引な転職は絶対にすすめません。
- 優秀な人材のリストを持っているので企業からも評価される
- 優秀な人材へ転職市場の優良な情報を提供し続けていると、農耕型の転職エージェントは優秀な人材から信頼されます。
そのため、企業から「あの転職エージェントは多くの優秀な人材を知っているから、当社の重要な中途採用募集に是非人材紹介を依頼したい」と評価されるようになります。
狩猟型の転職エージェント
狩猟型の転職エージェントは長期間の関係構築ではなく、刹那的な転職あっせんによって短期で報酬を得ようとします。
求職者が転職後に活躍するか否かは考慮していません。
広告を売って次から次へと求職者を獲得して、とにかく短期に大量に転職させることで報酬をかせぐスタイルです。
今すぐ転職する気が無いなら、狩猟型の転職エージェントには登録してはいけません。
オススメの農耕型転職エージェント
今すぐ転職する気がない人にオススメの農耕型転職エージェントはJACリクルートメントです。
テレビCMをだしていないので転職活動未経験の方にはあまり知られていませんが、社歴45年・東証一部上場の国内トップクラスの転職エージェントです。
JACリクルートメントの特徴
- 自分の希望にマッチした求人の応募が開始された連絡してくれる
- 専門職・管理職・ミドル&ハイクラス・外資系への転職に強い
- 20代後半~30代向けの年収600万以上の求人に強い
農耕型転職エージェントのため、登録しておくだけの価値があります。
登録したらオンライン面談を実施し、是非以下について転職エージェントと情報交換してください。
- 今の自分が転職市場においてどれくらいの価値があるか
- 自分と同年代のビジネスパーソンと比較した時の、自分の強みと弱みは何か
- 自分の経歴やスキルの中で、特に評価されるのは何か
- 今後転職市場において更に評価されるために足りないものは何か
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