SIer営業への転職を考えているけど、自分に適性があるのかわからない…
SIer営業の仕事内容は外部からはわかりずらく、自分に向いているのか否かわかりにくいです。一方で、自分に適性があるかわからないと、転職への一歩は踏み出せませんよね。
この記事では、SIer営業として9年間勤務していた筆者が体験談をもとに、SIer営業への転職を考えている人向けに、SIer営業への転職はやめとく人の特徴を具体的に解説しています。
この記事を読めば、自分がSIer営業へ転職してもやっていけるの否か明確に判断できます。SIer営業が実は高年収のオイシイ職種である実態も理解できるので、今後迷いを持たずにSIer営業への転職活動に取り組めます。
SIer営業への転職はやめとくべき人の特徴は以下
- 売りまくりたい人
- チームプレーより個人プレー型の営業をしたい人
- 主役として目立ちたい人・称賛されたい人
【やめとけ】SIer営業が向いてない人の3つの特徴
- 売りまくりたい人
- チームプレーより個人プレー型の営業をしたい人
- 主役として目立ちたい人・称賛されたい人
以下、順に解説します。
売りまくりたい人
「営業」というと「商品を売れる人」「契約をとってくる人」が正義であり評価されるのが一般的ですが、SIer営業の世界では異なります。
売りまくる・契約をとりまくる人はSIer営業としては評価されるどころか危険人物とみなされます。
なぜならば、他の営業職と異なりSIer営業が売る商材は決まっておらず、提案する案件に応じて個別に組み立てるからです。
顧客1社毎に提案内容は異なります。なぜならば、顧客1社毎に抱える課題やニーズの詳細は異なるからです。
SIer営業は1つの商談毎に上記の工程が必要となるため、「提案しまくって売りまくる」ことはそもそもできません。
社内で承認されていないのに勝手に提案して受注してしまった場合、「会社のルールを守っていない」と悪い評価を受けたり、場合によってはコンプライアンス違反を問われることすらあります。
従って、「売りまくりたい人」はSIer営業には向いていません。
SIerにとって「提案するか否か」は重要な決断
イチイチ社内で検討なんかせずに、デキる営業に任せて提案させまくった方が会社にとっては嬉しいのでは?
SIer営業が提案する内容が「既にできあがっている商品」であれば、営業に提案させまくった方が良いでしょう。
受注した場合は、社内のエンジニアを集めて開発チームとして組成し、提案内容に記載された納期までにシステムを作る義務がSIer側に発生します。
社内のエンジニアは無限にいる訳ではなく人数に限りがあります。たとえばあるシステム開発の提案を受注した結果、エンジニア10人が6ヵ月先までその開発作業を担う場合、彼らは他のシステム開発作業は受けられません。
言い換えると、各顧客からの提案依頼に対してSIerは無限に応えられる訳ではなく、「どの案件に提案すべきか」という取捨選択をしなければならないのです。
当社が受注してキチンと利益は稼げるのか?ビジネス上のメリットはあるのか?等を考えずに気軽に提案してしまえば、他の魅力的な案件への提案機会を失うリスクに繋がります。
従って、SIer営業は顧客からの提案依頼に対しておいそれと提案することは許されず、提案すべきか否かを社内でじっくりと検討する必要があります。
チームプレーより個人プレー型の営業をしたい人
既にでき上っている商材を売る営業の場合、提案~価格交渉~契約までは営業1人で対応するのが一般的です。
- 保険の営業
- 住宅の営業
- カーディーラーの営業
どれだけ売れるかは個人の営業力次第であり、結果を出せば個人が評価されます。営業としての「個人プレースキルの高さ」が問われる世界と言えます。
一方でSIer営業の世界では、個人プレーではなくチームプレーが求められます。同じ営業部の上司だけでなく開発部署のエンジニアの人達なども含めて、「どれだけ周囲の人間から協力を引き出して組織として顧客へ提案して受注できたか」が問われるのです。
提案に関連する周囲の人を提案先の顧客の元へ連れていきコミュニケーションをとらせて関係性を構築する等、自社の組織を動かせる「チームプレー型の営業」がSIer営業には求められます。
提案先の顧客にとっても、どのSIerからの提案を採用するかは極めて重要な決断です。提案に関わる様々な関係者を連れてきて説明してくれるSIer営業は顧客にとって信頼できます。一方でずっと1人で商談に参加する営業に対しては不安を感じるため、顧客から受注できる確度も下がってしまいます。
以上をふまえ、チームプレーより個人プレー型の営業をしたい人はSIer営業には向いていません。
称賛されてチヤホヤされたい人
一部の業界では営業職は花形とされ、キラキラとしたイメージが持たれているケースがあります。卓越したコミュニケーション力で顧客を惹きつけて契約を勝ち取り、仕立ての良いスーツと高級時計を着こなし爽やかに肩で風を切って歩いているイメージです。結果を出していればセールスとしての自信も身についており、承認欲求も満たされるでしょう。
一方でSIer営業の世界は全く異なり、極めて泥臭い世界です。
「営業は泥臭くあるべき」といった声は良く耳にしますが、SIer営業の泥臭さは次元が違います。なぜならば、主役としてスポットライトが当たる機会は極めて少なく、その半面受注した後も調整仕事が続く等SIer営業独自の特徴があるからです。以下、体験談に基づき詳細を解説します。
SIer営業は受注がゴールではない。受注してからが本番
世の中一般的な営業職は、受注する即ち契約をとるのがゴールです。契約をとれれば、後は商品やサービスを届けて終了となります。従って、受注すれば社内からは「よくやった」と賞賛されます。
一方でSIer営業は異なり、受注はゴールではありません。なぜならば、SIerは受注した後に提案した内容に沿ってシステムを納期通りに開発して納品しなければいけないからです。
受注した時点で契約金額は決まっています。その金額内でシステムを開発しなければ、開発コストが契約金額を上回りSIerは赤字になってしまうのです。
システムを作るのはエンジニアだから、営業は受注した後は関係ないのでは?
もちろん、SIer営業はシステム開発作業そのものには手を出しません。しかし、提案して受注したその案件の収益には責任を負います。システム開発が難航してコストが契約金額を超えて赤字なれば、SIer営業は責任を問われて評価が下がってしまいます。
せっかく頑張って受注できたのに赤字になって怒られるなんて辛い…赤字にしないためにSIer営業は何をするのですか?
システム開発の進捗状況を定期的に確認して、問題が発生していないか分析します。特に、予定していたコストが上振れしていないか?今後上振れするリスクがないか?は神経を尖らせてチェックします。
時には嫌われ役を買って出なければならない
受注した後のシステム開発は全て予定通りいくケースの方が少なく、何かしらの想定外の問題やトラブルがつきものです。
- 開発チームの1人が体調を壊してしまい、替わりが見つかるまでは1人減った状態で進めなければならなくなった
- 提案時点では想定しておらず見積に入れていなかった機能を作らないとシステムがうまく動かないことが判明した
- 顧客側の担当者が人事異動で変更になったが、後任者への引継ぎがされておらずコミュニケーションが円滑に進まない
- 先行して既に開発が完了したある機能について、顧客の上司が後出しで変更を要求してきた
SIerが自社内の努力で何とかなる問題であれば良いのですが、全てがそうとは限りません。問題を乗り越えるために時にはトレードオフとして、顧客にとって嬉しくない交換条件を呑んでもらう必要があります。
- 契約金額を追加で上乗せしてもらう
- 納期を延ばしてもらう
SIerの世界では、契約条件に関わる交渉はSIer営業が対応するのが一般的です。従って、上記のような苦々しい交渉はSIer営業から顧客へ打診しなければなりません。
顧客にとってデメリットしかない相談を持ち掛ければ、顧客が反発するのは当然です。顧客側も強い姿勢で対応してSIerからの要望を突っぱねないと、後で社内で責任を問われてしまいます。
だからといってSIer営業が顧客へ交渉しない訳にはいきません。トラブル発生時にSIer営業は「絶対に怒られる」とわかっていながらも、何とか落としどころを見つけるために嫌われ役を演じなければならないのです。
たとえば私はSIer営業時代、上記のような苦々しい交渉の場面では「営業の私がまず相談を切り出してお客様に怒られるから、お客様の苦言が一通り落ち着いたら、開発プロジェクトマネージャーの○○さんの口から先ほど共有した落としどころの案を切り出してほしい」等と、事前に役割分担を決めて臨んだこともあります。
以上をふまえ、SIer営業には、「時には嫌われ役を買って出る」泥臭さが必要です。
契約金額の追加や納期の延長ってそんなに大変なんですか?
追加契約や納期延長の交渉は極めて難易度の高い交渉です。
特にSIerに依頼するシステム開発案件は金額が1億以上になることが当たり前で企業の業績に影響を及ぼす金額規模のため、経営会議や取締役会の決裁が必要となります。
契約金額の追加や納期の延長とは会社にとってデメリットでしかなく、それを経営会議や取締役会で説明して承認をもらうなんて仕事は誰もやりたくありません。経営層へ説明したところで「いいよ」と即答される訳もなく、「なぜこんなことになっているんだ」と叱責されるでしょう。従って、顧客側も金額と納期に関するSIerからの交渉には強い態度で臨んできます。
以上をふまえ、SIer営業は「営業の目標である受注を達成してもまだ成功とはいえず」「時には嫌われ役を買って出る必要がある」極めて泥臭い営業です。
「自分自身が顧客や社内から賞賛されること」よりも、「組織が顧客に価値を提供してキチンと利益を確保すること」を優先する行動特性が求めれます。
一方で、逆に自分自身が周囲からチヤホヤされて賞賛されたい・自分は悪者にはなりたくないと思っている人はSIer営業には向いていません。
SIer営業への転職に最適な転職エージェント
以上で解説したSIer営業に向いていない人の特徴にあてはまらないなら、SIer営業への適性があります。
SIer営業への転職を目指すなら、一般的な転職エージェントの利用はオススメしません。なぜならば、SIer営業に求められる思考特性・行動特性はここまで説明した通り他の一般的な営業職とは異なるからです。
たとえば、SIer営業の中途採用に応募するにあたり「とにかく売りまくってきました!毎月ノルマを120%達成しました」といったアピールは全く意味がありません。「この営業スタイルはSIer営業には合わない」と判断されて逆効果になる恐れすらあります。
SIer営業への転職を目指すのに最適な転職エージェントはJAC Digitalです。
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【お急ぎください】SIer営業を目指すなら早めにJACDigitalに登録した方がいい理由
実際にSIer営業を経験した身として内部情報を告白します。SIer営業が大量に中途採用を募集することは以下を理由にまずありえません。
- 他の営業職と異なり「とにかく売りまくればいい営業」ではないため、営業の人数を増やせば売上が上がる職種ではないから
- 待遇が良く退職者が少ないから
従って、SIer営業の中途採用が募集されていた場合、見逃してはいけない貴重なチャンスなのです。
なぜならば、転職サイト上で募集してしまうと、SIer営業の業務をよくわかっていない有象無象の求職者が高年収目当てで大量に応募してくるからです。
以上をふまえ、高年収のSIer営業の中途採用枠は「見逃すともったいない貴重なチャンス」で「転職エージェント経由でしか検知できない」のです。
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※SIer営業は高年収で人気なので、1カ月で枠が埋まってしまう可能性が高い
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【知らずに就職はやめとけ】SIer営業の仕事内容
実際にSIer営業を9年経験した立場から解説すると、SIer営業の仕事内容は主に以下の3つに分けられます。
- 担当PJの円滑な進行を支援
- 見積・お金・契約関連の顧客対応
- システム提案
SIer営業の仕事内容についてより詳細は以下の記事で解説しているので参考にしてください。
SIer営業の年収
大手SIer企業の営業職の平均年収は以下の通りです。
大手SIer企業 | 平均年収 |
---|---|
野村総合研究所 | 1,232万円 |
オービック | 960万円 |
伊藤忠テクノソリューションズ | 941万円 |
ネットワンシステムズ | 869万円 |
富士通 | 859万円 |
NTTデータ | 852万円 |
日鉄ソリューションズ | 845万円 |
NEC | 814万円 |
尚、SIer企業はエンジニア職と営業職とで年収額に大きな差はつけていません。
なぜならば、SIer企業はほぼ全てが1980年代に生まれた企業であり、日系企業に浸透している年功序列型の給与モデルを採用しているからです。
筆者が属していたSIer企業の営業職では、年齢・役職に応じて以下の年収モデルになっていました。
役職 | SIer営業の年収 |
---|---|
なし | 年齢やスキルに応じて500~700万 |
係長、マネージャー | 600~900万 |
課長、グループリーダー | 900~1,000万 |
部長以上 | 1,000~1,200万 |
年齢に応じて年収が上がっていき、且つ個人の成績に応じた降格・減給はなかったため、年配の社員にとってはかなり良い給与体系です。
一方で若手のSIer営業はどんなに成果を上げても急激に年収が上がることはないため、不満を持つ人もいました。
しかし、「年齢に応じて年収が上がり続け、30代なら成果を上げなくても確実に年収800万以上もらえる」SIer営業は実は非常に魅力的です。
なぜならば、30代以降は働き方に関して以下の制約事項が生まれるため、ガムシャラに働いて成果を上げることが難しくなるからです。
- 体力が落ち始めて長時間労働ができなくなる※長時間労働を続けると体を壊すリスクが急激に上がる
- 結婚して家庭を持ち子育てに忙しくなる
- 両親が老いて介護が必要になる
一方でライフスタイルの変化に合わせてガムシャラに働けなくても、SIer営業なら年収800万を安定して稼げます。
【知らずに転職はやとめとけ】SIer営業転職がねらい目の企業
大手のSIer企業は年収が高いためオススメです。
大手SIer企業 | 平均年収 |
---|---|
野村総合研究所 | 1,232万円 |
オービック | 960万円 |
伊藤忠テクノソリューションズ | 941万円 |
ネットワンシステムズ | 869万円 |
富士通 | 859万円 |
NTTデータ | 852万円 |
日鉄ソリューションズ | 845万円 |
NEC | 814万円 |
まとめ
以上、SIerへの転職はやめとくべき人の特徴について解説しました。改めてまとめると以下の通りです。
- 売りまくりたい人
- チームプレーより個人プレー型の営業をしたい人
- 主役として目立ちたい人・称賛されたい人
SIer営業への転職はやめとくべき人の特徴にあてはまらない人なら、SIer営業への適性があります。SIer営業に興味がある人は、SIer営業への転職に最も強いJACデジタルに登録して、年収が高い優良なSIer営業の求人を紹介してもらってください。
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