住友生命の営業の仕事がつらい…
辞めたいけど、次にどんな仕事を選べばいいかわからない…
住友生命の営業の仕事はきついですよね。私が以前勤務していた会社では、住友生命の営業さんが1Fの出入り口で毎日社員に声をかけて営業していました。
見かける度に本当に大変そうだなと思っていました。
一方で、辞めたいと思いつつも、次にどんな仕事に就くべきかわからず、仕方なく住友生命の営業を続けていませんか?
辞めたいなら辞めれば?
今の仕事を続けているのもあなたが選択した結果ですよね?
そんなこと言われても、自分にあった仕事がわからないから転職できない…
「辞めたいなら辞めれば?」と言われても、転職先を見つけないと辞められないですよね。その転職先をどう見つけたらいいかわからない…
そんなあなたにはSaaS業界の営業職かカスタマーサクセス職がオススメです。
SaaS業界とはIT業界の1つで、若い人を中心に人気の業界です。バリバリ提案して数字を積み上げたい人には営業職が、顧客に寄り添って課題解決をじっくり支援したい人にはカスタマーサクセス職がオススメです。
この記事では、実際にSaaS業界で営業職とカスタマーサクセス職を経験した筆者が、仕事内容から年収まで詳細を実体験に基づき解説しています。
この記事を読めば、住友生命の営業を辞めたいあなたが、次に進むべきキャリアを見出し、住友生命の営業を辞める第一歩を踏み出せます
SaaS業界は今も将来も成長し続けるため、給料や働く環境が向上しやすい。
自分の性格に応じて、営業職かカスタマーサクセス職を選ぶべき。
住友生命の営業辞めたい人にオススメのSaaS業界とは
SaaS業界とは、SaaSを開発し提供する事業を営む企業群を指します。
「Software As A Service」の略称で、「サース」「サーズ」と読みます。企業が業務で使うソフトウェアを、インターネット経由で・月額課金制で提供するサービスを指します。
- マネーフォワード
- セールスフォース
- クラウドサイン
ソフトウェアって何ですか?
ソフトウェアとは、企業が業務で使うアプリを指します。たとえば、個人が使うパソコンやスマートフォンには、用途に応じて色んなアプリが入っていますよね。
用途 | 用途に応じて使うアプリ |
---|---|
メールを使いたい | Gmail |
動画を見たい | Youtube |
SNSを使いたい | Instagram、Twitter |
実は、企業向けにも、用途に応じて色々なアプリが存在します。企業向けのアプリは一般的にはソフトウェア(略称はソフト)と言われています。
用途 | 用途に応じて使うアプリ |
---|---|
取引先とメールしたい | メールソフト |
自社の財務状況を管理したい | 会計ソフト |
社員のスケジュールを管理したい | スケジュール管理ソフト |
上記のようなソフトウェアを、サービスとして月額料金制で提供する事業がSaaSです。
SaaS企業は年々増え続けており、2022年現在200社を突破しています。SaaS企業の職種は大きく分けてビジネス系職種とエンジニア系職種に別れます。
分類 | 役割 | 具体的職種 例 |
---|---|---|
エンジニア職種 | 自社のSaaSを開発・運用する | ITエンジニア |
ビジネス職種 | 自社のSaaSを顧客に提供する | 営業、カスタマーサクセス、マーケティング |
エンジニア系職種には、プログラミングスキルなどのITスキルが必要です。
一方で、ビジネス系職種には高いITスキルは不要ですが、顧客から課題をヒアリングしたり提案したりする中でのコミュニケーションスキルが求められます。
住友生命の営業辞めたい人にオススメなのは以下の2つの職種です。
- SaaS営業職
- カスタマーサクセス職
以下、順に詳細を解説します。
住友生命の営業辞めたい人にオススメな職種①SaaS営業
自社のSaaS製品を企業向けに提案する営業職がSaaS営業です。SaaS営業は、マーケティング部が獲得した見込み客リストを活用して見込み客と商談のアポイントをとり、自社のSaaS製品を提案して受注を目指します。
多くのSaaS企業ではSaaS営業を以下の2種類に分けています。
SaaS営業の種類 | 具体的役割 |
---|---|
インサイドセールス | 顧客と直接合わずに、電話・メール・チャットを駆使して非対面で提案する営業です。 企業によってインサイドセールスの業務範囲は異なりますが、見込み客を見つけて、提案の機会をつくることをミッションとしている企業が多いです。 |
フィールドセールス | 顧客と直接会って提案する営業です。 従来の「営業職」「営業さん」「営業マン」という言葉と同じと考えてください。 インサイドセールスと区別するために使われている言葉です。 |
SaaS営業の仕事内容
SaaS営業は、自社のSaaSを顧客に紹介して契約を締結するまでを担います。主な工程は以下の通りです。
サービス紹介・課題ヒアリング
自社の製品・サービスに興味を持ってくれた見込み顧客と商談を実施します。会社やサービスを紹介しながら、相手がどんな課題を持っているのかをヒアリングします。
製品の紹介先はマーケティング部門が見つける
製品を紹介する見込み客を見つけるのは、IT業界ではマーケティング部門が担っているケースが多いです。
- 魅力的なホームページを作り、見込み客からの問い合わせを誘導する
- 成功事例を紹介するウェビナー・セミナーを実施して出席者を募る
- 展示会に出展して訪問者と名刺交換する
- Web広告を出して問い合わせを誘導する
「飛び込み営業でゼロから見込み客を探す」といった、非効率なやり方はIT業界ではありえません。
課題分析・提案準備
顧客の課題をヒアリングしたら、社内へ持ち帰って分析し、自社の製品・サービスがどのように解決できるのかシナリオを考えます。
IT業界ノート運営者の体験談 ~課題分析~
課題の分析は超重要です。ここで間違えると、その後に時間をかけて壮大な提案を作成しても全く意味がなくなってしまいます。私の場合、ロジカルシンキングといった思考整理術を活用していました。
- ロジカルシンキングとは
物事を「結論と根拠」や「問題と原因」に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法です。
ロジカルシンキングによって、課題の原因を特定し、自社のサービスによってどう解決できるのを根拠立てて分析できます。
- 経験者が語るやりがい
- 良い提案をつくるためにビジネス書等で思考術を学び自分の仕事に反映していると、どんどん自分が成長している気がして楽しさを感じます!
顧客の課題を解決するシナリオを考えたら、提案書に落とし込みます。どんなに良いシナリオでも、提案書を通じて内容が顧客に伝わらなければ意味がありません。
顧客は提案書の内容を見てどのIT企業の製品を契約するか決定します。IT営業にとって提案書とは、それまで受注のために費やしてきた労力の結晶です。
提案
作成した提案書を使って顧客へプレゼンします。SaaS営業にとって最大の勝負所です。
IT業界ノート運営者の体験談 ~提案プレゼン~
私はIT営業時代、このプレゼンが最も得意でした。なぜなら、プレゼンは徹底的に準備することで、高い確率で成功につなげられるからです。
- 経験者が語るやりがい
- 緻密に準備したプレゼンの結果、顧客から「是非契約したい」と言われた時は、他では味わえない達成感を感じました!
契約
提案の結果、めでたく顧客が製品・サービスを採用してくれる場合には契約を締結します。契約書自体はSaaS営業が自分でイチから作成する必要はなく、会社の法務部門が用意しているひな型を使います。
以前は書面の契約書に印を押してもらう手法が一般的でしたが、現在は電子契約サービス等を通じて電子的に契約するやり方が浸透しています。
SaaS営業が向いているのは数字を追いかけるのが好きな人
SaaS営業は営業職であるため、目標数字が設定されます。
インサイドセールスの目標 | アポ獲得件数 |
フィールドセールスの目標 | 受注件数、受注売上 |
以下のような人はSaaS営業に向いています。
- 自社商品のメリットを伝えることに楽しみを感じる人
- 自分が試行錯誤した結果が数字として結果に表れる過程に楽しみを感じる人
- 自分があとどれくらいやるべきなのかの数字として明確化された方がいい人
住友生命でも営業ノルマはありますが、数字に追われるのは本当に辛いです…!
SaaS営業の仕事の進め方は、住友生命の営業とは根本的に異なります。住友生命の営業のように、どこかのオフィスの1階で待機して、通りがかる社員に声をかけることはしません。効率が悪すぎるからです。
例えば、営業をかけるべき見込み顧客は、マーケティング部がリードとして獲得してきます。
自社の商品のメリットを伝える過程には楽しみを感じるけど、提案先の顧客を自分で見つける過程が辛いという人には、SaaS営業は合っています。
SaaS営業の年収は400~800万
私が所属していたSaaS企業における、営業のグレード別年収は以下の通りです。
グレード | 年収 |
---|---|
担当者、メンバー | 400~600万 |
課長、マネージャー | 600~800万 |
部長 | 800~1,000万 |
転職したら一番下のグレードからキャリアをスタートするのですか?
住友生命の営業からの転職であれば、IT業界は未経験なので担当者・メンバーからのスタートになる可能性が高いです。
ただし、年収は転職前の額が優先的に考慮されます。SaaS営業として転職1年目の年収は、今あなたが住友生命からもらっている額と同程度になります。2年目以降は自身の成績に応じて年収が上がります。
稼ぎたいなら日系SaaSから外資系SaaSへキャリアアップするのが最短距離
実は、日系SaaS企業と外資系SaaS企業は年収が大幅に異なります。
外資系SaaS企業の平均年収は1,000万円を超えます。
日系SaaS企業 | 本社が日本国内にあるSaaS企業です。 「日本国内で設立された日本の企業」と思ってください。 |
外資系SaaS企業 | 本社が海外にあるSaaS企業です。 海外のどこかの国で設立された外国の企業が、日本市場に進出した形になります。 尚、「○○ジャパン」といった社名で、日本で現地法人を設立していると、現地法人の本社は日本国内にあります。 しかしあくまでも現地法人であり、本体は外国の企業です。 【外資系SaaS企業の例】 株式会社セールスフォース・ジャパン、アドビ株式会社 |
高い年収を重視するなら、SaaS業界では外資系SaaS企業へ転職するのが手っ取り早いです。
住友生命の営業から外資系SaaS企業へ転職できますか?
可能性はゼロではありません。しかしかなり難しい上に、もしも未経験から外資系SaaS企業へ転職できたとしても肉体・精神的にハードな日々が待っている恐れがあります。なぜならば、外資系SaaS営業は年収が高い分、求められるレベルも高いからです。
外資系SaaS営業とは、IT業界で営業職として実績を上げてきたレベルの高い営業が、高い年収を求めて足を踏み入れる世界です。会社が期待しているのは「目標数字と顧客リストだけ伝えたらあとは目標数字を達成してくれる営業」であり、日系企業のように人を育てる文化はありません。
アポとり、ヒアリング、提案資料作成、プレゼン、顧客の稟議支援、契約締結まで、外資系企業では誰からも教わらず自分一人で進めなければなりません。SaaS営業未経験の人にとっては難易度が高いです。
未経験であれば、まずは国内SaaS営業へ転職して1~2年経験を積んでSaaS営業のイロハを身につけてから、年収アップを目的に外資系SaaS営業へ転職するのが安全でオススメです。
住友生命の営業辞めたい人にオススメな職種②カスタマーサクセス
カスタマーサクセスとは、自社の製品を購入してくれた顧客(カスタマー)に対して、製品を使い続けてもらい、顧客を成功(サクセス)に導く職種です。
SaaSは月額料金制の商品ビジネスのため、顧客に利用を継続してもらい月額利用料を得ていく必要があります。そこで、自社の製品を顧客に使いこなしてもらうことで、継続利用による安定的な収益を確保する役割を担うのがカスタマーサクセスです。主に以下の業務を担当します。
- 営業が新規受注後、担当顧客へ自社製品の導入を支援
- 自社製品を利用中の顧客へのフォロー
- 自社製品を利用中の顧客へ追加提案
自社の営業が新規顧客へ提案して受注したら、顧客担当のバトンタッチをカスタマーサクセスが受け、自社の製品を使いこなしてもらうよう支援するイメージです。
カスタマーサクセスの仕事内容の詳細、適正、メリット/デメリットについては以下の記事で詳細を解説しています。
カスタマーサクセスが向いているのは数字よりも顧客に寄り添いたい人
「商品を売って数字を稼ぐより、顧客に貢献して御礼を言われたときにやりがいを感じる」という方にはカスタマーサクセスは向いています。
カスタマーサクセスは営業ではないため、売上目標を負いません。カスタマーサクセスは自社の商品を顧客に使いこなしてもらい、顧客の満足度を上げることを最優先します。
カスタマーサクセスは顧客の成功が、社内における自身の評価と一致しているのです。
住友生命の営業を辞めたいと思っているあなたは、以下のよう悩みを抱えていませんか?
家族や子供には自信をもってすすめられない商品だけど仕事だから売っている…
以上のモヤモヤは、カスタマーサクセスになれば完全に消え去ります。
カスタマーサクセスの待遇
実際にカスタマーサクセスとして働いたことのある私が所属していた企業では以下の通りです。
年収 | 400~800万 |
業務終了時間 | 毎日18~19時頃退社 |
リモートワーク可否 | 可能 |
カスタマーサクセスの待遇について詳細は以下の記事で解説しています。
住友生命の営業辞めたい人がSaaS業界目指す手順
住友生命の営業からSaaS営業かカスタマーサクセスを目指す場合、以下の手順で進めます。
- 転職エージェントに登録
- 転職エージェントから中途採用募集中の企業を紹介してもらう
- 職務経歴書・履歴書を作る
- 書類選考
- 面接選考
- 内定受領
以上の中で、最も重要なのは転職エージェントの登録です。
住友生命の営業からSaaS企業への転職を目指す際に転職エージェント登録が重要な理由
- SaaS企業の詳細を自分一人で調べるのは無理
- 転職エージェントを使わないと選考の通過率が落ちる
- SaaS特化型の転職エージェント利用で選考の通過率が上がる
以下、順に解説します。
SaaS企業を一人で調べるのは無理
SaaS企業の多くは新興のIT企業です。
実は、新興のIT企業の詳細情報は世の中に公開されていないケースがほとんどです。なぜならば、株式上場準備中の企業が多く、事業に関する詳細情報の公開義務がないからです。
あなた一人ではSaaS企業に関する以下の情報にすらたどり着けません。
- 平均年収
- 社員の平均年齢
- 売上高
- 毎年の成長率
- 競合他社と比較した際の強み
応募先企業の情報がなければ、「御社で活躍できます」とアピールするための書類である職務経歴書の作成も困難です。
一方で、転職エージェントは各企業の採用担当者と定期的にコミュニケーションをとっているため、非公開の情報を大量に保有しています。各企業も人を積極的に採用したいので、非公開の内部情報を転職エージェントに対しては積極的に開示しています。
まずは転職エージェントと面談することで、転職先候補のSaaS企業を知ることができます。
転職エージェントを使わないと選考の通過率が落ちる
SaaS企業は、企業の公式HPや転職サイトからでも応募を受け付けています。しかし、IT業界未経験での転職を目指す場合、転職エージェントを使う方が転職できる確率が上がります。
公開された企業HPや転職サイト経由の応募は誰でもできるため応募が殺到し、担当者は応募内容を細かく確認できません。するとざっくりとした基準でふるいにかけてしまう可能性があります。あなたはSaaS営業やカスタマーサクセスとして活躍できる可能性があるのに、未経験という理由だけで落とされてしまう恐れがあります。
一方で、転職エージェントを通じた応募であれば、転職エージェントによる一次判断が入っているため、企業の担当者は時間をとってじっくり内容を見ます。
転職エージェントも、あなたがSaaS企業で活躍できそうと判断しなければ企業には紹介しません。
闇雲に企業へ紹介してしまえば、「この転職エージェントが紹介する人材はレベルが低い」と企業から信頼を失ってしまうからです。
SaaS企業への転職にリクルートやマイナビは使わない
SaaS企業への転職には、SaaS企業への転職に強い転職デージェントを選ぶことを強くおすすめします。
未経験からSaaS企業への転職を目指すなら、自分が今まで身につけたスキルや経験がSaaS企業でどう役立つのかを、論理的にわかりやすく言語化する必要があります。
この際、SaaS企業の仕事に詳しくない転職エージェントだと、有効なアドバイスをもらえない恐れがあります。
一方で、SaaS企業への転職に特化し転職エージェントなら、SaaS営業の仕事内容や求められるスキルも熟知しています。
面談をすれば、以下のようなアドバイスをもらうことができます。
- 自分の今までの経験のうち、何がSaaS営業やカスタマーサクセスに活かせるのか
- 今勢いがあって待遇の良いSaaS企業はどこか
- 自分がSaaS企業に転職したら年収いくらもらえるか
- 転職すべきSaaS企業の選び方のポイントは何か
- SaaS企業にウケの良い職務経歴書の書き方は何か
SaaS企業への転職に強い転職エージェントは、以下の記事で解説しています。
住友生命の営業辞めたい人にオススメなSaaS業界のメリット
SaaS業界のメリットは以下の3つです。
- 業界全体が成長中で給料や働く環境が向上しやすい
- 年功序列ではなく若い人が活躍
- 市場価値が上がる
以下、順に解説します。
業界全体が成長中で給料や働く環境が向上しやすい
SaaS業界が属するIT業界は毎年成長しています。以下は経済産業省による、IT業界の売上高合計に関する調査結果です。
IT業界全体の成長とは、業界を構成するIT企業の成長・事業拡大を意味します。事業拡大していくには、人手が必要です。
人材に対する需要が高まります。需要が高まると人材の取り合い競争が激化し、各企業は以下の魅力をアピールします。
人材への需要が高い業界で各企業がアピールする例
- 柔軟に働ける環境を提供
- スキルに応じて高い年収を支払う
なぜならば、働く環境の条件が他社と比較して劣っていれば社員は他社に転職してしまい、事業拡大が難しくなるからです。
- 完全リモートワークOKで出社不要
- 特定の時間帯にさえ仕事していれば勤務開始・終了時刻は何時でもOKなコアタイム制度採用
- 産休・育休は即取得OK
- 育児や介護で時短勤務OK
実際、これまで年功序列の給与体系をとってきた日系の大企業ですら、スキルを持った若い人材には年収1,000万以上出すと宣言しています。
NEC、新卒に年収1000万円超 IT人材確保に危機感
日本のIT(情報技術)大手が若手の研究者や技術者の報酬を増やす。NECは優秀な研究者には新入社員でも年収1000万円以上を支払う制度を導入する。富士通はカナダの人工知能(AI)子会社で役員待遇の報酬を検討する。IT業界ではGAFAなどの米国企業などが厚遇で世界の人材を集めている。危機感を強めた日本企業は若手を照準に市場価値に見合った評価を導入し、硬直的な賃金制度を見直す。
2019年7月9日付 日本経済新聞
以上をふまえ、IT業界では自分の年収や働く環境が向上しやすいメリットがあります。
年功序列ではなく若い人が活躍
SaaS業界は2000年代に生まれた業界であり、日本の全産業の中でもかなり若い業界です。年収は古い日本企業のように年功序列制ではなく、実力や成果に応じて決定します。
SaaS業界が年功序列制をとらない理由
- 年功序列を希望する中年社員がいないから
- 年功序列にすると若くて優秀な社員が入社してくれないから
住友生命の営業のような年功序列型ではなく、SaaS業界では成果を上げた分だけ評価されて年収が上がる評価制度・年収体系になっています。結果として、実際に若い人が多く集まり活躍しています。
SaaS企業の平均年齢 | 28~37歳 ※出典 国内上場SaaS企業従業員の平均年齢 |
住友生命の平均年齢 | 46歳 ※出典 住友生命 |
市場価値が上がる
SaaS業界で仕事をすれば、間違いなく市場価値は上がっていきます。
なぜならば、SaaS業界で働くと希少価値の高い以下の経験を身につけられるからです。
- 無形商材の法人営業 経験
- デジタルソリューションを扱う経験
以下、順に解説します。
無形商材の法人営業
実は、転職市場において、営業力・コミュニケーション力を図る観点では以下の判断基準があります。
- 有形商材を扱っていた経験よりも、無形商材を扱っていた経験の方が評価が高い
- 個人を顧客にしていた経験よりも、法人を顧客にしていた経験の方が評価が高い
なぜならば、有形商材より無形商材の方が、個人向けよりも法人向けの方が、商品を提案して契約に至るプロセスの難易度が高いからです。
IT・デジタルソリューションを扱う経験
SaaSとは、IT・デジタル技術によって顧客の課題を解決するサービスです。営業として提案活動していれば、当然ITに関する知識も必要となります。SaaSとは、IT技術によって顧客の課題を解決するサービスです。営業として提案活動していれば、当然ITに関する知識も必要となります。
当社のセキュリティポリシーは○○だけど、大丈夫?
データは暗号化している?
バックアップはとっているの?
IPアドレス制限はできるの?
ご質問ありがとうございます。順にご回答しますね。
まず、当社サービスのセキュリティポリシーですが…
あなたが提案するSaaS製品についてはもちろん、IT技術に関しても学ばなければなりません。
しかし、学んだIT技術を業務で活かしてきた経験こそが、転職市場におけるあなたの市場価値を引きあげます。
なぜならば、今後は全ての企業がIT技術を事業に活かさなければ生き残れない時代であり、IT知識を持った人材へのニーズが高まるからです。
住友生命の営業辞めたい人にオススメなSaaS業界のデメリット
もちろん、SaaS業界はメリットだけでなくデメリットもあります。以下、実際にSaaS業界で働いた私が感じたデメリットです。
- 商材の価値が伝わりにくい
- 学び続ける必要
- 必要な知識が多岐に渡る
以下、順に解説します。
商材の価値が伝わりにくい
車や家はパッと見てその価値がわかります。一方で、SaaS企業が扱うIT製品・サービスは、パッと見て・聞いて価値を理解しにくいです。
例えば、以下のIT製品・サービスを初めて見た・聞いた際に、どんなメリット・価値があるのかすぐ理解できた人は少ないのではないでしょうか?
- ショート動画配信サービス「TikTok」
- Apple社 スマートウォッチ「Apple Watch」
価値を理解しにくいということは、相手に価値を理解させるための労力が必要となります。
ただし、住友生命の営業出身者ならこのデメリットは問題ないでしょう。なぜならば、IT製品よりも、住友生命の営業が扱っている保険商品の方が価値を伝えるのが難しいからです。
住友生命で営業をやっているあなたなら、IT製品の価値を顧客に伝えることは難しくないはずです。
学び続ける必要
SaaS業界では自社の製品について深い知識が求められます。製品について顧客から質問を受けた際、まともに答えられないと顧客から信頼されません。
更に、SaaSは次々と新たな機能が追加されていきます。当然SaaS営業やカスタマーサクセスは最新機能を把握しなければなりません。
機能が追加される度に詳細を社内で確認し、商談の場で顧客に説明します。自社製品について一度学ぶだけではなく、学び続けるマインドが必要です。
ただし、住友生命の営業が扱っている保険商品に比べれば、SaaS製品の方が学びやすいです。なぜならば、実際に自分でSaaSの画面を操作しながら、どんな機能が追加されたのか確かめることができるからです。
必要な知識が多岐に渡る
SaaS営業やかカスタマーサクセスは自社の製品に関する情報だけ把握すれば言い訳ではありません。以下についても把握する必要があります。
把握すべき情報 | 具体例 |
---|---|
顧客の事業 | 具体的にどんな事業を展開している? |
顧客の業績 | どれだけの売上・利益を出している? IT製品・サービスにはどれだけ投資している? |
顧客の業務 | 誰が/どんな業務を/どう実施している? 業務上の問題点は何? |
顧客の組織・人間関係 | 発言力が強いのは誰? IT製品・サービスを購入する際の意思決定フローは? |
住友生命の営業辞めるデメリット
住友生命は世間から見たら立派な一流企業です。辞めたいなら辞めるべきですが、辞めるデメリットもきちんと理解した上で退職すべきです。具体的には以下のデメリットを伴います。
- 誰もが知っているネームバリューを失う
- 親に心配される
デメリットとその対策について、以下解説します。
誰もが知っているネームバリューを失う
住友生命は、歴史のある超老舗の大企業な上にテレビCMも頻繁にやっているので、誰もが一度は聞いたことのある企業です。「住友生命で働いている」と言えば「おお!聞いたことある」といったコメントが返ってくるでしょう。
住友生命を辞めればそのネームバリューは失います。
特に、SaaS業界はほとんどが企業向けのビジネスなため、SaaS企業に転職した場合は転職先の企業は世間一般には知られていない可能性があります。
しかし、所属する企業のネームバリューの重要性は、あなたが住友生命を辞めたい気持ちを上回るほどでしょうか?勤務先の企業名なんて、聞かれなければ話題に出すシーンすらありません。
そもそもネームバリューはその企業の歴史やテレビCMにかけた広告費故の結果であり、あなたの実力や価値とは何ら関係がないのです。
心身の疲れやストレスを理由に住友生命を辞めたいなら、ネームバリューなんかよりも自分の健康の方を絶対に重視すべきです。
また、最近では、企業向けのビジネスを手掛けているSaaS企業も、テレビCMを放送しているケースもあります。住友生命から転職した先のSaaS企業も意外にネームバリューがある可能性も十分にあります。
親に心配される
「住友生命を辞めた」と言えば、確実に親から心配されます。なぜならば、親の世代では以下の価値観が染みついているからです。
- 大企業に入社すれば一生安泰
- 大企業を退職する人は危険なビジネスに手を出そうとしているなどヤバい人
自分が生きてきた時代の当たり前の価値観は、そう簡単に塗り替えられません。あなたが住友生命の営業を辞めたら親が心配するのは仕方がないことなのです。住友生命を辞めたら親に心配されるのは避けられない運命と考えてください。
しかし、あなたの親が最も重視するのは「あなたが住友生命で働き続けること」ではなく「あなたが毎日を健康に生きていくこと」のはずです。
「このまま住友生命の営業を続けていたら体を壊すリスクがあるから辞めた」と正直に伝えれば、きっと親も納得してくれるでしょう。
住友生命の営業を続けるリスク
今の環境を変える一歩が踏み出せません。
環境を変えようと思っても、失敗への恐怖を感じて中々行動に起こせないですよね。しかし、やめたいと思っている仕事を続けているリスクの方がもっと怖いのです。実は、住友生命で長く働くほど、あなたが住友生命から脱出できる可能性は下がっていきます。
残酷な真実ですが、転職市場では年齢が上がるほど、未経験職種への転職が難しくなります。
- 年齢が上がるほど即戦力性を求められるから
- 未経験の新しいことを学ぶには若い方が向いてると思われてるから
実際、30代以上の人材に対して求めるものについて企業へアンケートを実施した結果、回答の第1位は専門性でした。一方で高いモチベーションを求める人はたった30%にとどまっています。
企業へのアンケート結果からも、年齢を重ねた30代以上の人にはやる気よりも即戦力性が求められることがわかります。未経験職種への転職では即戦力性は期待されません。つまり、30代以上になると未経験職種への転職が難しくなります。
今のあなたよりも、年齢を重ねた未来のあなたの方が、住友生命の営業から脱出する難易度は上がるのです。
「もっと早く行動しておけば良かった」と後から後悔しても取返しがつきません。
住友生命の営業をやめたいと思っている人が絶対にやってはいけないことは、とりあえず続けることなのです。
無理に3年間続ける必要なし。現代は3年以内の転職が主流
でも、とりあえず3年は続けなさいという意見は多いです。3年以内に辞めようとしたら「根性がない」と思われて転職先が見つからないのでは…?
確かに、昔は今ほど時代の流れが速くなかったので、3年以内の転職は評価されなかったかもしれません。しかし今は違います。
実は、転職経験者の間では在籍3年以内の転職の方が割合が多くなっています。
以下、転職経験者に対する調査結果を紹介します。
以上の調査結果をふまえると、現在は3年以内の転職の方が主流であり、3年以上続ける方が少数派です。
住友生命の営業辞めたい人はSaaS業界へ転職しよう
以上、住友生命の営業辞めたい人向けに、SaaS業界の仕事を紹介しました。
SaaS業界とは、
成長中で年収や働く環境が向上しやすい。
地方都市やリモートワークも可能な上、今後世の中で需要が高まっていき、AIにも代替される恐れがない。
営業職かカスタマーサクセス職なら、住友生命の営業時代の経験を活かせる。
SaaS業界に少しでも興味を持ったなら、マーキャリNEXT CAREERで中途採用募集中のSaaS企業を紹介してもらいましょう。更に、今なら限定特典としてSaaS業界の詳細を解説する動画30講義分が無料提供されています。
住友生命の営業を辞めて、仕事を楽しめる毎日を手に入れたい人は無料面談に参加してください。
仕事を楽しめる日常を手に入れる